フランス人の部屋にはゴミ箱がない!? フランス人から学ぶ、おしゃれで無駄のない暮らしのヒント

暮らし

公開日:2017/1/21

 日本人でも簡単にマネできる、パリのシンプルな生活術を紹介する『フランス人の部屋にはゴミ箱がない おしゃれで無駄のない暮らし』が2017年1月6日(金)に発売された。

 「買わない。持たない。だから、捨てない!」。部屋だけでなく、服や料理など、すべてが優雅に見えるフランス人の暮らし。そんな素敵な暮らしの秘密は、「無駄をなくす」を徹底した生活姿勢にある。

 同書は、フォトグラファーとして多くのフランス家庭を訪ねてきた著者が、厳選されたものだけに囲まれて暮らすための40のコツを、豊富なカラー写真とともに紹介。「部屋を倉庫にしてしまわないように、日用品はストックしない」「たくさんの食器を洗うのは大変だから、食事はワンプレートで」など、フランス人ならではの知恵が詰め込まれている。

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フランス人の部屋にはゴミ箱がないのはなぜ?
フランスの家庭では、各部屋にゴミ箱はなく、家族みんなが共有で使う大きなゴミ箱がキッチンのシンクの下やシンク横にあるのみ。「ゴミやゴミ箱を見えないようにする」というスタンスのようで、基本的に目立たない場所に置いてあり、そして家の中でゴミが出たら、各自がキッチンまで捨てに行く。

各部屋に置かず、キッチンに集約する利点は多々ある。部屋の美観を損ねないことや臭いや汚れを気にせずにすむ、各部屋のゴミ箱からゴミを集めるという作業をしなくていいので、時間短縮にもなる、など。著者はフランス人には「不要なものを捨てる」という概念がないのかもしれないと指摘。「しっかり吟味して必要なものしか買わない」=「捨てるものはない」=「ゴミが出ない」=「ゴミ箱はいらない」と、フランスでは伝統的に“ゴミを出さない生活”が根づいているのだ。

<目次>
第1章 生活空間には、気に入ったものを少しだけ
・フランス人の部屋にはゴミ箱がない
・日用品をストックしない
・収納家具はできるだけ少なくする
・何を買うか、何を捨てるかで悩まない など
第2章 効率を考えたキッチンの作り方、使い方
・食事はワンプレートで、準備と片づけの時間を短縮
・食事のしたくに手間をかけない
・家では、ワインやコーヒーは飲まない
・果物はインテリアの一部、食べる時は皮ごと など
第3章 自然体が生み出すフランス流の美しさ
・メイク用品は、ほとんど買わない
・フランス人は衝動買いしない
・水を飲むのが、一番のスキンケア
・服を買うより、花を買う など
第4章 軽やかに暮らすためのスッキリした人づきあい
・やみくもにプレゼントや手土産を渡さない
・高級レストランより、自然を感じるピクニック
・子育ては適度な距離感で
・物より思い出を大切にするフランス人のバカンス など

 日本人の抱く華やかなイメージとは裏腹に、「セールの時しか服を買わない」など、フランス人は驚くほど倹約家で、ライフスタイルは合理的。同書には、そんなフランス人たちの、モノに振り回されないで、心を豊かに暮らすためのヒントが隠されている。

MIKA POSA
東京生まれ。勤務先の破綻を機にOLからフォトグラファーに転身。2002年よりパリ、東京を拠点に活動。世界20カ国以上を旅している。子どもたちの日常やファッションを中心に撮影。フランスを代表するファッションデザイナーアニエスベーに写真を評価され、同ブランドのカタログや、パリのブティックの店頭ポスターなどを手がける。フランスや写真などに関するワークショップで、講師も務めている。『世界のともだちフランス』で児童福祉文化賞を受賞。

※掲載内容は変更になる場合があります。