昭和世代必読! これぞ我らのガンダムである! モチロン平成世代もぜひ

公開日:2013/12/28

機動戦士ガンダム サンダーボルト(1) (ビッグコミックススペシャル)

ハード : iPhone/iPad/Android 発売元 : 小学館
ジャンル:コミック 購入元:Kindleストア
著者名:太田垣康男 価格:※ストアでご確認ください

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みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。約20年ぶりにガンプラを作っている中國卓郎です。いや~陸戦型ジムが格好良いのなんのって! なんと言いますか最近の「ガンダム」ってば主人公やライバルは言うに及ばず、とにかくもうイケ面パラダイスってな感じじゃないですか! そればかりか敵も味方も搭乗機がガンダムだらけで、僕ぁもう「そんなのガンダムじゃねぇ!」と叫びたいオールドタイプ(昭和生まれ)でありますが、そんな我らの希望の光がようやく電子書籍化されました! しかも1~2巻同時に!

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サンダーボルト宙域、そこはジオン軍補給ルートの要であり、元そこにあったスペースコロニー(サイド4)の残骸が無数に漂う死の宇宙である。このサンダーボルト宙域奪還の任に当たるのはサイド4出身者達で構成されたムーア同胞団。もはやそこは彼らの故郷ではなく、ジオン軍のスナイパー部隊が息を潜める瓦礫の戦場であった…

なんて感じに物語りは始まります。つまり時代はアムロやシャアが活躍した「一年戦争」、舞台はジオン公国の最終防衛要塞ア・バオア・クー付近であります。大きな戦争の中の小さな部隊&小さな戦場のお話ではありますが、「ムーンライトマイル」作者である太田垣さんの筆力と「ガンダム」の積み重ねられた歴史が相まって非常に厚くて熱い作品に仕上がっております。例えるなら華麗ではなく洗練されてもいないゴツゴツ感とでも言いましょうか…あ、いやもちろん良い意味でです!

「戦争」を描きつつ「戦場」も描く生々しさがやはり「ガンダム」には良く似合います。そしてだからこそ両軍のエースパイロットがどちらも主役に思えてきます。連邦のイオとジオンのダリル。読者が視点を彼らのどちらに傾けるかによって物語の意味合いが180度変わります。そして恐らく、このサンダーボルト宙域での2人の闘いに決着がつく時、この作品は終わりを迎える事でしょう(なんせタイトルがサンダーボルトですから)現在2巻まで読み終えましたが…ん~「その日」は意外と早く訪れそうな気配にて、続きが物凄く気になっているものの読むのが怖いと言う複雑な心境であります。


物語冒頭、まるでアメリカの戦争映画の様なゴツゴツ感(1巻より)

これぞガンダムの意義! だからこそ1つの戦場にガンダムは1機で良のです!(2巻より)

超大型狙撃兵器ビックガン。「ザクいらないんじゃ?」とか考えちゃうのは野暮ってもんです(1巻より)

2人の主人公。どちらも「正しい」のが戦場なのでしょう(1巻より)