あの名作少女漫画『ジョージィ!』を小説で再び!

小説・エッセイ

更新日:2011/11/24

ジョージィ! 小説版

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : フェアベル
ジャンル:ライトノベル 購入元:電子貸本Renta!
著者名:井沢満 価格:210円

※最新の価格はストアでご確認ください。

井沢満・原作、いがらしゆみこ・作画で1982年から『週刊少女コミック』(小学館)で連載が始まり、テレビアニメ化もされた名作漫画が、小説になった。

舞台はオーストラリアのシドニー。主人公の少女・ジョージィは、母親ならびに2人の兄と楽しく暮らしていたが、自分の出生の秘密を知り、見ぬ父親を探しにイギリスへと渡る。

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甘酸っぱい恋愛小説です。交錯するキャラクターたちの思いに、共感したり、胸が熱くなったり、ときにもどかしさを覚えたりと、感情が揺さぶられます。

少女向けですが、いや、少女向けだからこそというべきでしょうか、内容はときに残酷で、キツイ言葉や表現があり、アダルティで、波乱万丈です。一筋縄ではいかない展開が、歴代の乙女心を掴んで離さないのでしょう。

女子は、こういった大人社会が垣間見れる物語に子どものころから親しんでいるのもあって、精神的に成熟するのが早いのですね。わかります。男性のみなさんも、女性心理を理解するために、一読してみるといいのかも。

ところで、私がよく取材する学校では、英語の時間は単に英語という言語を学ぶだけにあるのではなく、文化や風俗、習慣など、さまざまな国柄にも同時に触れます。グローバル化の時代にあって、英語教育だけでなく、国際化教育も兼ねるのですね。そのため、一部の私学では、小学校の段階から英語の時間に外国人講師(ネイティブスピーカー)を取り込んで、生まれ故郷はじめ海外の知見を話してもらい、子どもたちは国際理解を深めていきます。

恋愛小説は数あれど、ときには海外を舞台にした物語で異国の情緒に触れ、その国の理解を深めながら、胸をときめかせたり目に涙をためたりするのも、またよし。
「いつか海外旅行でこの国に行ってみたい」なんてことになり、人生の楽しみが増えるかもしれませんしね。

本作で、小説ならではの表現や描写に触れて、少し違った『ジョージィ!』を発見してみてください。


もくじでコミック版を思い出すファンもいるのでは

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オーストラリアなど、海外の知識も取り入れて。一度、訪れてみたくなるかも