本気で「魚」と向き合いたい人に贈るガチンコ料理図鑑!
更新日:2011/9/12
「かさご、いい響きだ。磯場の穴奥からごつごつとそいつは上がってくる」
「本家をしのぐ美しさでも我は影武者」
「もしもウツボが釣れたなら!? 食ってやろうじゃないかぁ」
いったい何の話だと思われるでしょうが、これらのキャッチコピーは、すべて魚を形容したもの。そう、この本は釣った魚を自宅で調理する釣り人のための魚料理図鑑なのですよ。
さあ、作ってやろうじゃないかぁ!
内容は春夏秋冬、それぞれの旬の魚のおろし方と調理法について。「マダイの鯛めし」「ヒメの昆布締め」「骨せんべい」など、日本酒が進む渋めのラインナップが並びます。
一見すると敷居の高い本格派料理書のようですが、実は意外と初心者向き。調理プロセスの全工程がオールカラーの写真で丁寧に解説されているため、初心者でもふむふむとうなずきながら調理できます。これ見ながら「鯛めし」をおろすところから作れたら相当かっこいいはず!
「釣った魚で料理もしてみようかな」的な釣り男子はもちろん、魚をおろせないままうっかり三十路を越えてしまった人(←私のことです…)にもオススメします。
もひとつ、おまけの見どころを。マジなのか、それともツッコミ待ちなのか、芸風が判然としない魚キャッチコピー(時々ハードボイルド風味)の拾い読みだけでも、私は結構楽しめました!
チダイの押し寿司、おいしそうです。ウロコを取るところからスタートですよ!
プロセスカットもオールカラー写真入りで丁寧に解説