【カープ女子必読】どこまでも捕りに行く男! 菊池涼介が語る「守備・打撃・菊池ジャパン・野球革命」

二塁手革命

ハード : 発売元 : 光文社
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「そこまで捕るか~」「ヒットをただのゴロにする」「人間離れした守備」「常識を覆すその守備範囲」「これまでの二塁手のイメージを変えた男」…。本書の著者は、このような驚異の言葉でそのプレーが形容される、プロ野球広島カープの二塁手、菊池涼介選手です。

 『二塁手革命』の目次を見ると、守備編、打撃編、走塁編…と、野球関係書にあるような章立て。さらに「キクチの守備論」「ライト前を守るセカンド」「二番の役割」「外角への対応策」「キクチ式トレーニング法塁」「キクチの野球教室」などの小見出しが並ぶと、野球の技術解説が思い浮かびます。しかし、本書にはダウンスイング、レベルスイングといった技術用語はあまり出てきませんし、また「守備論」とあっても、いわゆる論を述べる野球書でもありません。内容はとても自由で個性的です。

 本書のキーワードは2つです。1つは「感覚」です。その人だけが感じる身体の感覚、教えようとして教えられるのものではない、「最後は個々の感覚」という「感覚」です。「感覚」をつかみ、それを磨くために基礎練習を含めた練習があり、この基礎があるからこそ応用がきくようになるといいます。2つめは、何事も単純に考える「シンプル」です。守備でボールをとるには「それが届く位置にいること」といい、打撃は「芯に当てること」といいます。また打撃フォームは「自分の打ちやすい形」で、バントは「当てればいい」といい、そしてそのために全力を尽くす。もう1つキーワードに追加すれば「メンタル」です。これは「シンプル」とも表裏で、「シンプル」になるように余計なことは考えない「メンタル」の持ちようが重要だといいます。このような野球への向き合い方をする背景には、「個性」の尊重、その選手らしさ、その人のスタイルを大切にとの考えがあります。

 それを一番よくあらわしているのが、「菊池ジャパン」(第7章「これからのキクチ」から)という一文です。先日、11月8日から始まる「プレミア12」に参加する侍ジャパンのメンバーが発表(菊池選手は今回残念ながら選出されませんでした)されました。「菊池ジャパン」はそれと重複する選手もいますが、選出されなかった選手もいます。プラチナ世代を含むほぼ20代の選手で固めたこのチームが、どんな野球をするのか、想像するだけでも期待がふくらみます。

 このチームのコンセプトは「超個人主義」です。常識を突き抜けた先にあるある感じを語ろうとすると、誤解を招きそうな言葉になるものです。「超個人主義」とは、同じようなことをして、同じような結果が求められるようなチームではなく、「(盗塁について)あくまでもゲームのなかで意味があるかどうかで走っている」と書き、「全力疾走や地味な走塁が僕らの基本だ」ともいうように、チームプレーを疎かにした勝手なプレーということではなく、チームプレーに徹する個性を最大限生かしたチーム。別言すると、全体が個性に優先するのではなく、個性が全体に優先して全体になったようなチーム、それほど基礎ができたチームという意味です。著者は、なによりも自由な野球のありかたを追及しているように思えます。それがまた野球の革命につながっていくと…。

 今シーズン、広島カープは、あと一歩のところでCS進出を逃しました。菊池選手の成績も、昨年度にはおよびませんでした。来シーズンこそ、菊池選手のいっそう活躍とカープの優勝に期待! しましょう。


目次から

なにごともシンプルに考え、そのために必要なことする

全力疾走は基本中の基本。これを怠っている選手のなんと多いことか

なにごともシンプルに考え、そのために必要なことする



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