組織で働くビジネスマンに役立つ内容満載! 長谷部選手が伝える「56の習慣」
更新日:2011/12/26
ワールドカップの時だけサッカーを観るというにわかサッカーファンの私が、サッカー選手・長谷部誠さんの本をダウンロードしたのは、「心を整える。」というタイトルに惹かれたから。「整える」という言葉に、なんとも言えない落ち着きが感じられ、読んでみたくなったわけです。
一芸に秀でた人というのはまだ若くても、真実を突く言葉を語ることが多いなぁとかねてから思っていたのですが、この本で27歳の長谷部選手が語る内容も、さすが第一線で活躍している人の言葉だなぁと期待を裏切らないものでした。
本書では、「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」とし、長谷部選手が日々行っていることが56の項目に分けて記されていますが、長谷部選手が最も伝えたいことは、タイトルのとおり「心を整える」ということ。「心を整える」=「心をメンテナンスする」とは、常に安定した心を備えていることで、そうすれば、どんな試合でも自分を見失わずに力を発揮できるというわけです。そのために長谷部選手は、生活のリズム、睡眠、食事、練習の方法に気を配り、日々の生活で心に有害なことをしないように気をつけ、少しでも心が乱れたと感じたら、自分なりの方法で心を整えるようにしているそうです。
「心を整える」ために長谷部選手が行っていることは主に第1章で語られていますが、それ以降の章では、チームという集団の中で、チームメート間の絆を強め、よきリーダーとして信頼を得てチームをまとめていくためにどのようなことに気を配っているかが語られており、組織の一員として働くビジネスマンに役立つ内容が満載です。
簡単そうで、なかなか実行できないことを着実に行っているところがやはり第一線で活躍する人のすごさなのでしょう。
ネットにメールに携帯電話、一日中誰かとつながっているようなワサワサとした日々を送る我々の生活は、息つく暇もなく、落ち着かない気持ちのまま何かをしようとしても結局、中途半端に終わってしまうことも多々あります。本書を読めば、「心を整える。」ことの大切さが実感できます。
何をやっても最近うまくいかないなぁというような方は本書を読んで、日々の過ごし方を見直してみるのも良いかもしれませんよ。
目次の前にはこんなお写真が登場します。女子の方々は、さわやかな長谷部選手のお顔もお楽しみください
長谷部流「心を整える。」方法が語られる第1章。孤独に浸かる。―ひとり温泉のススメ―なんていうのもあります