数字を読みこなして会社ひいては生活をよりよくしましょう

公開日:2011/12/26

会社の数字を読みこなすための基本とルール

ハード : iPad 発売元 : SHINSEI Publishing Co.
ジャンル: 購入元:AppStore
著者名: 価格:300円

※最新の価格はストアでご確認ください。

「数字の読み方」のやさしい入門書。この手の本は数あれど、そのなかでも「読みやすい」というのが特長です。
冒頭から、やさしく読者に説明してくれます。

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「会社をリストラされないためには、会社をもうけさせること(もうけるのに貢献すること)が大切だから、数字の読み方をマスターする必要がある」、といった基本的な考え方の説明に始まり、「数字を読むとは、ダイエットの効果を知るために、体重や体脂肪率などを測り、効果を知ることと同じ。つまり、小さな変化を見逃さないこと」など、数字の読み方の捉え方や、実際に数字を読むための方法などを、終始取っつきやすく書いています。

また、100以上の図表での解説があり、内容が頭のなかで整理されやすく、「数字ばかりが次々出てきて、いったい何が書かれているのかわからない。もう読むの、やめやめ」なんて残念な事態にもなりません。そういう意味で、「この手の本は読了したことがない。でも興味があるし、知識は欲しい」なんて人にうってつけだと思います。

ゆとり教育において、円周率を「3.14」ではなく「3」で計算してもよい、という改訂がセンセーショナルに報道されました。当時の学習指導要領では「目的に応じて3を用いて処理」ということだったので、報道については、やや一面的な取り上げられ方があったようですが、「数字を『計算するだけ』でなく、『意味をしっかりと理解して使いこなせるように』」という願いもあったようです。

今、私たちの身の回りには、数字が氾濫しています。新聞を見ても、ニュースを見ても、まさに数字の洪水。そのため、数字に対しての実感が湧かず、「へえ、◯◯◯◯が何兆何千億円なんだぁ…」などと、その額や変化の真の意味を理解せず、わかったつもりになってしまうことも、正直、あるのではないでしょうか。

本書では、そんないわば「数字病」の私たちに、会社という枠を超えて、「数字を読みこなす」という術を伝授し、会社ひいては生活に生かす方法を教えてくれると思います。

「もうける」ためには、数字を読みこなすスキルが必要

要所要所にわかりやすい図表があり、頭の整理を手伝ってくれる

いろいろな便利機能が付属している。画面上には、画面の明暗操作ボタンや、文字色を白黒反転させるボタンほか。画面下には、目次に飛ぶボタン、しおりボタン、マーカー機能、設定機能ほか

どのページからでも、すぐに目次を開き、好みのページへ飛べる

マーカー機能を積極的に使って、理解を深めるだけでなく、自分だけの「教科書」として作り上げていくやり方もある