イタリアの食の魅力がたっぷり詰まった、イタリア保存食レシピ

更新日:2012/9/11

旅して見つけたイタリアの保存食レシピ

ハード : Windows/Mac/iPhone/iPad/Android/Reader 発売元 : 阪急コミュニケーションズ
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:紀伊國屋書店Kinoppy
著者名:池田律子 価格:972円

※最新の価格はストアでご確認ください。

旅、食とくれば、ついつい、どんな本かと手にとってしまいたくなる私が今回ダウンロードしたのは、「旅して見つけたイタリアの保存食レシピ」という本。保存食、それもイタリア限定ということでややマニアックな感があるのですが、イタリアの食がおいしくないはずがありません。表紙の写真に写っているつややかな保存食が何なのかも非常に気になり、期待に胸膨らませて読んでみました。

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オイル漬け、ドライフーズ、燻製、リキュール漬け、ジャムと、保存食といっても、非常にバラエティーに富んでいます。まず、私が興味を持ったのが“オイル漬け”。イタリア食材売り場等で、小さな瓶でもそこそこのお値段がするアンチョビのオイル漬けなんかも自宅で作れてしまいます。ただし、アンチョビの塩漬けを手に入れた上で、中骨、背びれ、尾ヒレを取り除くという手間のかかりよう。これはちょっと作りづらいなぁと思っていたところに、マグロのオイル漬けが登場。なんと、お家でツナ缶ができてしまうのです。これは簡単。そして、透明な瓶に入ったマグロのオイル漬けのおいしそうなこと。そう、この本の魅力は、イタリアの食の魅力をたっぷりと伝える写真にもあるのです。

イタリア料理研究家の池田律子さんとイタリアに長年住む廣瀬智央さんによるこの本の撮影は、トスカーナ農園のALEX一家の離れのキッチンで行われました。自然の光と風の中で本を作ろう! という撮影ポリシーのもと、朝食後から日没までの間のみ撮影が行われたそうで、その後は、至福の夕食&温泉タイムとなんともうらやましい限り。そんな、幸せ感とトスカーナの風が伝わってくるような本書は、単なるレシピ集にとどまらず、イタリア好き、旅好き、食好きの読み物としても楽しめます。

気にいった保存食を作るもよし。また、保存食を使ったレシピから、「水煮のプチトマトのスパゲッティ」等を作ってみるのも楽しそうです。おいしいものにたどりつくには、良い材料とちょっとした手間、そして、ほんの少しの心の余裕が必要なのだなぁと、実感。ちなみに、表紙のつややかな保存食の正体は、「天日乾燥した黒オリーブのオレンジ&赤唐辛子風味」とのこと。どんな味なのだろうかと、非常に興味をそそられました。


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