怪談スイーツ Café de Mei
更新日:2012/10/26
ふたたび、今話題の文芸誌『Mei(冥)』の一部をご紹介です。
『御殿女中のプティジュレ お菊様を偲んで』
恋の恨みは恐ろしいもの。皿屋敷怪談のお菊様は、邪恋を抱いた殿様に(または逆恨みした奥方に)「家宝の皿を割った」という無実の罪で惨殺され、亡骸を井戸に捨てられました。無念のあまり幽霊となったお菊様。夜毎、井戸の縁で死を呼んだ皿の数を数えるのです。一枚、二枚、と……。
名前にちなみ菊の花びらを閉じ込めた透明なジュレはお菊様の涙の結晶。そっと口に入れると、甘さとともに菊のほのかな香りが広がります。御殿女中だったお菊様、生前は同僚とこんな小さなスイーツを楽しんだことでしょう。
©OGAWA/coz/MF
〜材料〜
直径3cmシリコン型10個分
水 60g・グラニュ糖 20g・ペクチン 5g・水飴 7g・レモン汁 5g・ゼラチン 10g・水 50g・食用菊 1輪
〜作り方〜
1. 菊はガクをとり、沸騰したお湯に酢を大さじ1ほど入れ色よく湯がいておく。
2. ゼラチンは水に振り入れ15分ほどおいてふやかしておく。
3. 鍋にグラニュ糖とペクチンを混ぜ合わせたもの、水飴、レモン汁を加え混ぜながら沸騰させ、弱火にしてさらに2分ほど煮詰める。
4. スプーンで型の半分ほど流し、菊の花びらを散らして残りのジュレを流し、常温で固める。
~『Mei(冥)』では他にもこんなお菓子をご紹介しています!~
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『於岩様好みのロールケーキ いなり寿司風』
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『累(かさね)の故郷風 ダックワーズ』
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『恋色の焼き菓子 お露お嬢様のために』
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『雪女のプティガトー』