自称・愛され女子は“勘違い女子”だった。恍惚、激昂…ド迫力の「百面相」で魅せるスカッと系ぶりっ子コメディ【書評】

マンガ

公開日:2025/2/18

 勘違い女子が登場する漫画は数多くあるが、『愛され女子でスミマセン』(オニハハ。/KADOKAWA)には、狂気に満ちた自称・愛され女子が登場する。思い込みのままに突っ走る彼女の迫力に惹き込まれてしまうこと間違いなしだ。

 
 野々村姫奈は、広告代理店で働く26歳の派遣社員。彼女は自分自身を、女子力が高くて気遣い上手だと自負している。さらには、自分が次期正社員候補だろうと信じ込んでいた。

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 実際は、自分勝手な行動やマウント発言によって女性たちから嫌われているのだが、本人はまったく気がついていない様子。「勘違い女子要素」がてんこ盛りの姫奈の奇行の数々はすさまじい。

 珍しく姫奈へ苦手意識を抱く男性社員・坂下課長には、ボディタッチなど的はずれな猛アピールを繰り返す。課長から相手にされず厳しい言葉を言われると、表情を歪ませ激怒。しかしすぐに「照れていただけ」「私のことが好きなはず」と思い込み、ベタベタ…。その様子に恐怖を感じる読者も多いだろう。

 全編を通して、姫奈の表情がとにかく迫力満点だ。ぶりっ子をする可愛らしい表情はもちろんのこと、好意があると勘違いし恍惚とする瞳、悪事を企む挑発的な眼差し、思い通りにならず歪む口元…。さらには激昂し唾を飛ばしながら怒りをぶちまける。その見事な百面相っぷりに、読みながら心拍数が上がってしまう。

 そんなやりたい放題の姫奈だったが、彼女と真逆のタイプの派遣社員・槙さくらが入社したことで立場が一変。嫌味のない性格で仕事もできるさくらは、すぐに男女ともに慕われる存在に。姫奈は自らの地位を守ろうと躍起になるが、逆効果で…。

 自称・愛され女子の姫奈は一体どうなるのか? 待ち受ける戦慄の結末を、最後まで見届けてほしい。

文=ネゴト / fumi

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