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中山七里

中山七里 写真=干川 修
職業・肩書き
作家
ふりがな
なかやま・しちり

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1961年、岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、デビュー。著書に『セイレーンの懺悔』『ヒポクラテスの憂鬱』『作家刑事毒島』『どこかでベートーヴェン』『月光のスティグマ』『総理にされた男』『闘う君の唄を』など多数。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

2009年
『さよならドビュッシー』第8回このミステリーがすごい!大賞

「中山七里」のおすすめ記事・レビュー

被災地の復興事業をめぐる闇 震災の爪痕を直視する社会派ミステリー『彷徨う者たち』中山七里インタビュー

被災地の復興事業をめぐる闇 震災の爪痕を直視する社会派ミステリー『彷徨う者たち』中山七里インタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年3月号からの転載です。

 甚大な自然災害が起きると、そこには“亀裂”が生じる。東日本大震災後の宮城県を舞台にした『彷徨う者たち』は、亀裂によって立場を、そして心を隔てられた人たちの物語だ。

取材・文=野本由起 写真=川口宗道

「以前、アスファルトに亀裂が走っている被災地の映像を観たんです。同じ地域であっても、亀裂の向こう側は建物や電柱が傾いているのにこちら側は何ともない。とはいえ、こちら側に住む人たちも元通りの暮らしはできませんし、被害が少ない分、補償金が減額されるかもしれません。そのうえ、大きな被害を受けたあちら側の人たちとの関係もぎくしゃくするでしょう。『助かってよかった』ですむはずはなく、その亀裂が人間関係を隔てる境界線にもなる。心に生じた境界線を書けば、ひとつの小説になると考えました」  本書は、映画化された『護られなかった者たちへ』とその続編『境界線』に続く宮城県警シリーズの完結編。前2作の流れを汲んだ社会派ヒューマンミステリーであり、現代日本の様々な問題も炙り出している。 「今、経済やジェンダー…

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東京で暗躍するサイコキラー、中年詐欺師の大計画――ホラー・ミステリーの名作小説を一気読み【Kindle Unlimitedで読み放題の小説10選】

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「物語の世界に溺れたい」。そんな気分の日は、せっかくならば、とびきり面白い小説に触れたいものだ。そこで今回は、月額料金980円(税込)で200万冊以上の書籍が読み放題となる「Kindle Unlimited」の中から、オススメの作品を10作品ご紹介する。紹介するのは、誰もが認める傑作ばかり。きっとあなたを虜にする1冊が見つけられるに違いない。

このまとめ記事の目次 ・新装版 殺戮にいたる病 ・じんかん ・ハサミ男 ・カラスの親指 by rule of CROW’s thumb ・すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ ・護られなかった者たちへ ・夜は短し歩けよ乙女 ・エミリの小さな包丁 ・総理にされた男 ・青の炎

一体どこで騙された⁉二度読み必至、快楽殺人鬼の軌跡を追う衝撃エログロミステリー

『新装版 殺戮にいたる病(講談社文庫)』(我孫子武丸/講談社)

 頭を殴られたような衝撃に、思わず、絶句。放心。読む者を巧みに騙す叙述トリックを取り入れたエログロミステリーが『新装版 殺戮にいたる病(講談社文庫)』だ。

 描かれるの…

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その歌は勇気を伝播する――中島みゆき特集 番外編

その歌は勇気を伝播する――中島みゆき特集 番外編

時代は変われど、中島みゆきさんの歌の価値は変わらない 編集I

ダ・ヴィンチでの中島みゆきさんの特集は、今回で3回目。前回は2010年11月号なので、約9年ぶりです。 1月8日に43枚目のオリジナルアルバム『CONTRALTO(コントラアルト)』をリリースしたみゆきさんは、現在「結果オーライ」と銘打った最後の全国ツアー中。

デビューから45年という長きにわたって、みゆきさんが届けてくれたさまざまな楽曲。私達はどんなふうに受け取ってきたのでしょうか?

今回の特集の総ボリュームは、36ページ。 それぞれの企画についてご紹介すると――。

●対談 中島みゆき×糸井重里 オープニングでありメインともいえるのが、ニューアルバムをテーマとした、みゆきさんと糸井重里さんとの対談。タイトル『CONTRALTO』については「私の音域のことです」とみゆきさん自身が答えていますが、果たしてその意味するところは? みゆきさんが発表した楽曲について語ることは、これまで決して多くありませんでした(だからこそ、私達はその歌をそれぞれの解釈で自分に寄せられるのかもしれませんが)。

そんな…

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声優・夏川椎菜×小説家・中山七里が語った、声優として小説家として生き残るために必要なもの!

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 2019年2月に発表した自身の写真集『夏川椎菜1st写真集 ぬけがら』をモチーフに切なくて爽やかな青春小説『ぬけがら』を書き下ろした声優の夏川椎菜さん。 『さよならドビュッシー』で「第8回このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、これまでに数々のミステリ作品を発表。 “どんでん返しの帝王”という異名をもつ作家・中山七里氏。  そんなお二人の初顔合わせとなる対談が実現。お互いの作品の印象や「創作について」、「才能とは何か」にまで話題はおよんだ。最後に夏川さんの意外な一面も明らかに!?

中山七里(以下、中山) 僕は『ぬけがら』を読んで、非常に切ない話だと思いました。ある女の子と出会った人たちの一瞬をきりとった連作短編集の形をとっていますが、全体を通して語られているのは才能のこと。デザイナーをめざしてプロの世界に入ったはいいが、才能の限界を感じて脱落してしまった女の子を通じて、語り手はそれぞれ自分自身を見るわけです。小説家も声優も同じですが、資格のいらない商売で生きていくことの厳しさを、よくご存じの方が書いていらっしゃる作品だな、というのを端々から感…

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「このミス」ドラマシリーズ第4弾「連続殺人鬼カエル男」の主演が工藤阿須加に決定!

「このミス」ドラマシリーズ第4弾「連続殺人鬼カエル男」の主演が工藤阿須加に決定!

『連続殺人鬼カエル男』(中山七里/宝島社)

 中山七里原作のドラマ「連続殺人鬼カエル男」の主演が工藤阿須加に決定したことが明らかに。謎の殺人鬼を追い詰める若手刑事を演じるとあって、「あの強烈な物語をどう演じてくれるのか楽しみ」と注目を集めている。  同作は、「このミステリーがすごい!」大賞から生まれたドラマシリーズの第4弾。動画配信サイト「U-NEXT」とカンテレがタッグを組み、全部で5作制作される予定で、これまでに山本巧次原作&佐久間由衣主演の「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」と登美丘丈原作&阿部進之介主演の「名もなき復讐者 ZEGEN」が放送されてきた。  中山が手がける『連続殺人鬼カエル男』は、無秩序に猟奇的な殺人を繰り返す“カエル男”を描いた物語。カエル男が最初に手にかけた女性の死体は、口にフックをかけられてマンションの13階から全裸でぶら下げられた状態で発見される。死体のそばからは子どもが書いたような犯行声明文が発見され、警察の捜査が進展しないまま第2、第3の殺人に発展。町の人々を恐怖と混乱に貶めたカエル男を捕まえるため、刑事の渡瀬と古…

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旅行移動中でもお家でも! GW中にじっくり読みたい王道ミステリー小説5選

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 時間がたっぷりとあるGWは、なにかおもしろい本に触れたくもなるもの。そんな時は、王道のミステリー小説をじっくりと楽しみ、スリル感を満喫してみてはいかがだろうか? 長年愛され続けている王道ミステリーにはラスト1ページまで楽しめる仕掛けが盛りだくさん。本稿では、特におすすめしたい作品を5つご紹介したい。

■死刑判決を受けたの冤罪死刑囚を救うカギは「階段」に

『13階段』(高野和明/講談社)

 ミステリー好きがみな口をそろえて絶賛するのが、高野和明氏が手がけた『13階段』(講談社)。物語は、定年間近の刑務官・南郷正二が仮釈放された服役囚・三上純一に、10年前に起きた殺人事件の再調査を依頼することから始まる。南郷は犯人とされる死刑囚・樹原亮の冤罪を晴らしてほしいと頼む。生活苦だった三上は多額の報酬に惹かれ調査を引き受けるが、その裏には想像を絶するような真実が隠されていた。本作のカギを握るのは、「階段」。死刑執行まで残り3カ月しかない中、三上は真実にたどり着き、樹原の命を救うことができるのだろうか。

■どんでん返しな猟奇的殺人にハラハラ…

『ハサミ男』(殊能将之/…

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裁かれるべき正義とは――? 上川隆也、『テミスの剣』で10年ぶりのテレ東ドラマ出演

裁かれるべき正義とは――? 上川隆也、『テミスの剣』で10年ぶりのテレ東ドラマ出演

『テミスの剣』(中山七里/文藝春秋)

 中山七里の推理小説『テミスの剣』がTVドラマ化されることが分かり、この発表にファンから「めっちゃ観たい!」「原作が絶賛されてたから楽しみすぎる!!」と興奮の声が続出している。

『テミスの剣』は不動産屋夫婦殺害事件で1人の青年が逮捕・死刑宣告を下されるも、新たな類似事件が発生したことで刑事が奔走する姿を描く。自白強要による冤罪を題材にした作品であり、中山の連作短編集『静おばあちゃんにおまかせ』の主要人物・高遠寺静も現役裁判官として登場。

 平成5年の夫婦殺害事件と平成9年に起きた殺人事件が繋がりを見せ、時を経て事件の真相を暴き出そうとする刑事・渡瀬を上川隆也が演じる。映画や舞台などで活躍を見せる上川だが、テレビ東京のドラマに出演するのは10年ぶりのことで、さらに1人で20代から50代までの渡瀬を演じ分ける。

 上川は同作について「『散りばめられた謎』がとても魅力的で、加えて物語を巡る人間模様が、核となる『正義』を巡って重厚に、そして幾重にも綾なされ、大いにそそられる内容でした」と絶賛。「ミステリーの部分でもドラマの部…

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暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた少女。殺したのは誰なのか… 慟哭のラスト16ページ! 中山七里のノンストップミステリー『セイレーンの懺悔』献本プレゼント

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 株式会社ドワンゴが運営する日本最大級の書評サイト「読書メーター」と、株式会社KADOKAWAが発行する本とコミックの情報サイト「ダ・ヴィンチニュース」がコラボして開催されている「献本プレゼント」企画。  「読書メーター」のWEBサイト、又は連携するTwitter/Facebookで応募する旨をつぶやくだけで参加でき、各書籍毎に抽選で10人に注目書籍がプレゼントされる。毎週月・木の最大2回にわたって開催されており、受付期間は1週間。毎週様々な本が取り上げられている。

2016年11月28日(月)からは、ドラマ化もされた『さよならドビュッシー』や『ヒポクラテスの憂鬱』などでお馴染みの作家・中山七里による『セイレーンの懺悔』がプレゼント企画に登場。同作品は著者のサイン入りでのプレゼントとなる。  同作は、“どんでん返しの帝王”と呼ばれる中山が、「報道」のタブーに切り込んだ衝撃作。書店員などから「社会性のあるテーマ、ぐいぐい読ませるテンポの良さ、二転三転する真相。中山七里の魅力がいかんなく発揮されたされた小説!」「充満する“普通の人々”の毒気が全開で、読…

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