猫から優良物件認定されてる!? “猫のしもべ”になりそうな人間を探す秘密組織「ねこねこネットワーク」にロックオンされた家族の物語【書評】

マンガ

公開日:2025/2/10

 猫の秘密組織「ねこねこネットワーク(NNN)」をご存じだろうか? 猫同士のネットワークを使い、猫のしもべ(飼い主)になりそうな人間の調査・発掘をしている秘密組織なるものがあるらしい。偶然とは思えない猫たちとの出会いや出来事に、こうした組織があるのではと噂になっている。このNNNにロックオンされてしまったのが、ぴなぱ氏だ。『ねこねこネットワーク(NNN)にロックオンされています。』は、ぴなぱ氏が飼っている4匹の猫について描かれているエッセイである。

 ぴなぱ氏が飼っている歴代の猫4匹は全て保護猫である。初代の猫・茶トラはすでに亡くなってしまっているのだが、この茶トラはぴなぱ氏が大学生でひとり暮らしを始めたときに拾った猫だ。ゴミ捨て場でダンボールに入って衰弱した猫が茶トラだった。

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 迷うことなく茶トラを保護し、看病するのだが…茶トラは頭蓋骨骨折という大怪我を負っていた。いつ亡くなってしまうかわからないという状況の中、献身的な看病のおかげで茶トラは元気に回復していく。ぴなぱ氏の献身的な看護や、命への向き合い方に心打たれる人も多いのではないだろうか。

 彼女は幼い頃から動物が好きで、飼っていた犬達を通して、命の大切さを感じて育ってきた。そして、ひとり暮らしを始めた矢先に、怪我をした猫を拾うことになった。全て運命に引き寄せられているようだったと、エッセイ内で語っている。もしかしたら、この時からNNNの調査対象になっていたのかもしれない。

 環境省によると、日本全国で保護される猫の数は年々減少傾向にあり、保護猫の譲渡数も増えているという。ぴなぱ氏のように、命の大切さに向き合う人が増えていることや、動物愛護団体が譲渡会を行うことなども保護猫が減り、譲渡数が増えている理由のひとつである。

 あなたの身の回りには、野良猫がいないだろうか。もしかしたら彼らはNNNの調査員かもしれない。このエッセイを読んで、NNNにロックオンされたら、どんな幸せな日々が待ち受けているかを知っておいてほしい。

文=ネゴト / 森ソタカ

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