「小学生のメイク」は必要? 肌トラブルは? メイクアップアーティスト・イガリシノブが「メイクは子どものコミュニケーション力アップになる」と断言する理由《インタビュー》
公開日:2025/2/9

メイクアップアーティストのイガリシノブさんが、小学生のためのメイク本『わたしもまわりも笑顔になる 小学生のメイク本』(講談社)を刊行。初めてメイクにチャレンジする子どもや、子どもへのメイクの教え方に迷う大人のために、子どもに合ったメイクの基本を伝える1冊だ。幅広い世代に向けて心躍るメイクを提案し続けるイガリさんに、本書への思いや、親子でメイクを楽しむポイントについて聞いた。
How toだけではなくメイクで心が変わることを伝えたい

――小学生向けのメイク本を作ろうと思ったきっかけはなんでしょうか?
イガリシノブさん(以下、イガリ) 今、コギャルブームの再来で、メイクをしたい小学生が増えていますけど、子どもにメイクについて聞かれても答えられない大人が多いと思うんです。私はいつも100年後の未来をイメージしてお仕事をしているんですけど、時代が変わる中で、家庭の中で受け継ぐものも変わっていくはず。そのひとつがメイクだし、教えられない方が多いのなら、私とうちの娘がそれを伝えるポジションを担うべきだと思ったんです。
でも、小学生向けのメイク本の企画って、出版社で「類書がない」ということでなかなか通らなかったんですね。でも、前例がないからこそ思いが強くなりましたね。企画から完成までに1年かかりましたけど、難航するたびに「絶対に私たちがやるべきだ」って、夢に見るぐらい思いました(笑)。
――メイクの基本的なマナーやスキンケアについても書かれていて、親と子の知らないことや不安にも対処してくれる本ですね。
イガリ 子ども時代に自分の肌やメイクについて知っておかないと、将来、メイクに悩む子が出てきて、メイクに対するマインドが低い時代が来てしまうかもしれないと思うんです。それは避けたいし、メイクって心と通じる部分があるので、メイクのHow toだけじゃなくて、メイクで心をすっぴんにできるということも伝えたいと思いましたね。