ギャーッ 「かわいい」が走ってくるッ! 猫の虜になった“人間”の幸せすぎる日常【書評】

マンガ

公開日:2025/2/25

 ある日突然、1匹の猫を拾ったところから始まる『にんげん1人とねこ1匹』(とみた黍/KADOKAWA)。動物病院で勤務していた過去を持ち、いつか猫と暮らしてみたいと思っていた著者が、運命の猫と出会ってしまう。本作はその運命の猫を拾ったところから、ともに暮らしていく様子を描いたコミックエッセイである。

 人懐っこい茶トラの猫を拾い、しばらく預かることにしたとみた氏。一緒に過ごす中でそのかわいさに心奪われていくのだが、住環境や収入面で猫を飼うには厳しいと感じていた。迷いながらも1週間以内にペット可の物件が見つかったら飼うと決意し、物件を探し始めるのだった。

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 作中では、とみた氏が猫を飼うまでに葛藤した様子や、実際に猫を飼ってから人生が楽しくなったといった様子が描かれている。例えば、拾ったばかりの猫がとみた氏のところへ走ってくる際には、「かわいいが走ってくる」と表現され、そのかわいさに虜になっている様子が窺える。また悲しいときに猫が寄り添ってくれる様子などは、思わず「わかる〜」と声に出してしまう人も多いのではないだろうか。

 猫がとみた氏を待っている様子や帰ってくるのに合わせて玄関まで走り寄る様子など、読むだけでも猫の愛らしさが伝わってきて顔がにやけてしまう。

 作中のエピソードを読んでいると、猫との生活が癒しを与えてくれることを実感できるだろう。1匹の猫を迎え家族として過ごすことで、日常の小さな幸せや発見を描いたコミックエッセイ。柔らかな作風と、人懐っこい猫のかわいさに心ほぐされてみてはどうだろうか。

文=ネゴト / 森ソタカ

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