1クラスは2学年合同で、たったの6人!? 限界集落の小学校生活【著者インタビュー】
公開日:2025/3/28
「ロケットニュース24」で2021年から連載されている『日々限界集落』。著者のうどん粉さんが暮らす限界集落での出来事を綴る4コマ漫画で、昨年末には単行本『日々限界集落』(うどん粉/主婦の友社)が発売され話題になっている。
バスが1日3便(現在は1便)など都会でしか暮らしたことがない人には驚きがたくさん詰まっている。「推しのグッズがなかなか手に入らない」など限界集落とまではいかなくても田舎に住んだことがある人なら共感必至の内容もたくさん。そんな本作を長く続ける苦労、本作に描かれていない深掘りした限界集落エピソードなど、 著者のうどん粉さんに話を聞いた。

――「家庭訪問」というお話で、家庭訪問の際先生が家に来るまでに必ず道に迷うというエピソードがありました。小中学校はかなり家から遠かったのですか?
うどん粉さん(以下、うどん粉):直線距離で測ったらおそらく5キロくらいだと思いますが、道がかなり曲がりくねっているので倍くらいはあったのではないかと……。運動会や学芸会の時は、親はみんな車で来ていました。
――全校生徒は何人くらいいたんですか?
うどん粉:すごく少なかったですね。複式学級と言って、1年生と2年生、3年生と4年生、5年生と6年生の3クラスしかないし、1クラスも多くて6人でした。中学校もずっと1クラスしかなかったです。
――私も地方出身なのですが、高校進学となるとそもそも選択肢が少ないですよね。
うどん粉:そうですね。高校生の時から漫画家を目指していたんですが、そもそも高校に普通科以外の選択肢があることを知らなくて。もし普通科以外の選択肢があることを当時知っていたら他の進路を選んでいたかもしれないです。結局進学できるところ自体少なかったので、漫画の部活がある高校を選びました。雨の日でも駅まで原付で行って電車に乗って……結構過酷でしたね。
取材・文=原智香