バイトに行ったら帰れない… 地元が田舎すぎて困ったこと【著者インタビュー】
公開日:2025/3/31
「ロケットニュース24」で2021年から連載されている『日々限界集落』。著者のうどん粉さんが暮らす限界集落での出来事を綴る4コマ漫画で、昨年末には単行本『日々限界集落』(うどん粉/主婦の友社)が発売され話題になっている。
バスが1日3便(現在は1便)など都会でしか暮らしたことがない人には驚きがたくさん詰まっている。「推しのグッズがなかなか手に入らない」など限界集落とまではいかなくても田舎に住んだことがある人なら共感必至の内容もたくさん。そんな本作を長く続ける苦労、本作に描かれていない深掘りした限界集落エピソードなど、 著者のうどん粉さんに話を聞いた。

――「バイト」というお話で近所にお店がないと書かれていました。
うどん粉さん(以下、うどん粉):そうなんです。最近集落にも宅配サービスが普及してきて、そういうところで扱っているものは翌日届いたりするんですが、割高になっちゃうので。やっぱりスーパーとかがないと不便ですね。
――運転免許もないと不便だと思うのですが、今はご自身で運転免許を持っていますか?
うどん粉:数年前に取りました。免許がないとやっぱり大変なので。高校生の時は終電が16時半とかだったので放課後遊びに行けなくて。休日に学校の近くで会うか、それより都会に行くには親の都合を聞いてから送迎を頼まないといけない。だからそれは本当に年に1〜2回あるかないかくらいでしたね。
――結局アルバイトをしたことはないのでしょうか?
うどん粉:できなかったです。お金も稼ぎたいしやってみたかったですけど、やっぱり帰れなくなると困るので(笑)。
取材・文=原智香