魔王軍の四天王なのに、気にしいな性格の「ソリド」、成果を出そうとつい無理をしてしまう「ドクロ男爵」。恐ろしい魔族のはずが人間味あふれるキャラクター【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/4/1

「ロケットニュース24」で2019年から連載されている『魔王軍はホワイト企業』。当初は他の4コマ漫画シリーズの1エピソードだったものが徐々に人気を博しシリーズ化。昨年末には単行本『魔王軍はホワイト企業』(スガラジカル/主婦の友社)が発売されるなど、人気が広がっている。

 完全週休2日制・充実の福利厚生というさながらホワイト企業の魔王軍と残業も急な変更も当たり前、根性論ですべてを通そうとする勇者軍。お仕事×世界征服コメディの本作。ファンタジーなのに、「このキャラ職場の人とそっくり!」と思わせてくれるキャラクターと“あるある”な職場ネタ満載なのが魅力だ。そんな本作はどう生まれたのか? 著者のスガラジカルさんに話を聞いた。

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――昨年末ロケットニュースさんでキャラクター投票が行われた際には2000票以上の投票があったそうですね。

スガラジカルさん(以下、スガラジカル):魔王軍には四天王というメインキャラクターたちがいるのですが、休みに何をしていいかわからないフェザー、四天王最弱でいつ辞めさせられるかハラハラしているドクロ男爵という2キャラは特に人気がありました。その後読者イベントとかでファンの方とお話した時も「ドクロ男爵が好き」と言ってくれる方が多くて。確かにあのキャラクターの中で一番感情移入しやすいのはドクロ男爵なのかなと思ったんです、一番努力型だし。部下思いでもあるので「実際あの四天王の中で誰の下で働きたいかと言われたらドクロ男爵のところかもしれないな」と読者の方に気づかされました

――ご自身が一番気に入っているキャラクターは誰ですか?

スガラジカル:その時々ではありますが、四天王のひとりであるソリドは特に自分に近いですね。いろいろなことを気にする性格だったり、おひとりさまに慣れているところだったり。

――逆に憧れるキャラクターはいますか?

スガラジカル:ペレザです。ペレザは結構自由奔放な性格でフェザーの軍で副将軍として働いているキャラです。ペレザは扱いやすいけど、僕の要素はほぼなくて。“有能で人当たりがいい”という僕にはないところを持っています(笑)。登場は遅いですがメインストーリーに入って来るし、自分とはかけ離れたキャラだけど、かなり動かしやすいキャラクターです。

取材・文=原智香

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