掃除ロボットを買ったのに掃除する床がない… ズボラ主婦が一念発起! 癖や無意識の行動に注目した片付く家とは?【書評】
公開日:2025/3/30

意外と小さな悩みのようでいて、無下にできないテーマのひとつ。それが「片付け」だ。「収納術」や「片付け上手になる」といった内容の書籍・番組は、いつの時代も人気がある。それを見ると世の中には想像以上に、「片付けができない」ことで悩んでいる人がいるのかもしれない。
『家族の癖を理解すると片付く家になりました』(たかはし志貴/竹書房)の主人公・しきも、「片付けができない」悩みを抱えるひとりだ。キレイな家を維持したい! と奮起し部屋を片付けるものの、「片付いた状態」の部屋は1週間とキープできず、あっという間にたくさんの物でぐちゃぐちゃに。
作中にも登場する、「せっかく掃除ロボットを買ったのに掃除する床がない」という話は、おそらく片付けの苦手な人あるあるなエピソードのはず。そんな中でもさまざまな整頓術や片付けの考え方を試行錯誤し、自分たち家族にあった片付け方法を見つけていく。
人の暮らしが千差万別である以上、その人に合う「片付け術」ももちろん千差万別だ。その中で作者家族の場合は、一人ひとりの癖や無意識の行動に注目する。苦労しない片付けの習慣作りにとどまらず、家族に合った快適な暮らしを模索し、生活を改善した点が本書の特徴である。
ただ持ち物を減らすだけが「片付け」ではない。壊れた物やボロボロになった物を捨てるのはもちろんだが、あまり使っていなくとも自分の元気の源になるアイテムは、一度厳選を挟んだうえで残す選択肢もアリだ。
少ない物で暮らすミニマリストが、確かに整理整頓の理想かもしれない。だが、中には多くの趣味を持ち、たくさんの物に囲まれることで暮らしが豊かになると実感する人も大勢いるはずである。
大事な物はそばに置いておきたい。でもキレイに整頓された家で暮らしたい。そんな人にとって参考になる、片付けの価値観が詰まった1冊だ。