最新巻が発売されたばかりの注目作より出題！白泉社発BLレーベル「花丸」で学ぶKISS

PR 公開日：2025/4/14

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年5月号からの転載です。

　相手の体温や息づかい、そして気持ちがダイレクトに伝わってくるキス。行為は同じでも、カップリングや状況によって千差万別なのがキスの魅力である。人気レーベル「花丸」から厳選したマンガ3作品より、グッとくるキスシーンをクイズ形式でご紹介!　どきどきするキス、感動的なキス、緊迫のキス……。あなたはどのキスがお好み？

文＝皆川ちか

BLレーベル「花丸」とは？
1995年創刊の『小説花丸』、2011年創刊の『花丸漫画』をはじめとする白泉社のBLレーベル。『花丸漫画』は毎月1日先行配信&15日より書店拡大配信中！

『花丸漫画』は2025年11月1日（土）先行配信で、100号到達予定!　スペシャルな企画も♡
『マンガラボ!』上にて「『花丸漫画』100号記念マンガ賞」を開催中！
＊応募受付：2025年5月31日（土）まで

初の展示イベント「花丸展～Flower Garden Party～」開催決定！
＊2025年4月25日（金）～5月11日（日） @東京・西武渋谷店
　

王子&ワイルドな双子の溺愛包囲網がとまらない

『陰キャな僕が双子に愛される理由』（1～4巻）
三ツ矢凡人　白泉社花丸C・プレミアム　748～770円（税込）
妄想好きの陰キャ男子・光は、子ども時代は仲のよかった幼なじみの凪と嵐から、今では無視されている。高校ではひとりぼっちでBL本だけが心の救い。だけどある日、BL好きであることが二人にばれ、嫌われるかと思いきや、迫られる。実は彼らは光のことがずっと好きで、互いに抜け駆けしないよう協定を結んでいたのだった……。

Kiss Question Ⅰ
Q.その愛は中途半端だと責められたら……？
一対一ではなく一対二、つまり三人での恋人関係を模索しようとする光と凪&嵐兄弟。しかし、航（双子の従兄）に、そんな関係はかわいそうだと言われてしまう。恋愛とは一対一で行うもの。今のままでは凪も嵐も、光から半分の中途半端な愛情しか与えられないだろう、と。その指摘に光は“凪と嵐を不幸にしてしまうのだろうか……”と動揺する。

A.自分の殻を破って愛のこもったキスを贈る
長年の誤解が解けて、凪と嵐からたっぷり愛を注がれる光。文字どおり“受け身”で愛されるのは、ただ甘受するだけの楽な立ち位置でもある。だけど航のきつい言葉によって、光は彼らへの向きあい方を意識し直す。けっして中途半端な気持ちで二人と付きあっているわけじゃない、という想いを込めての恥じらいまじりの頬へのキスが微笑ましい（そしてかわいい!）。陰キャな光は、これまで何ごとにつけて消極的だったが、初めて積極的に動いた瞬間だ。僕たちは三人で恋人同士―そんなメッセージも伝わってくる。

【Character】

二ノ久保光（にのくぼ・ひかる）
BL本が生き甲斐（好みは幼なじみもの）のオタク。目の色が左右違うのがコンプレックスで、普段は前髪で目を隠している。引っ込み思案な性格ながら、少しずつ変わっていく。
　
　

柊凪（ひいらぎ・なぎ）
二卵性双子の柊兄弟のうちの一人。王子様的華やかオーラと柔和な佇まいで、女子からの人気は絶大。その実、若干腹黒でS気質。光にもぐいぐい迫る。家事では料理を担当。
　
　

柊嵐（ひいらぎ・あらし）
学校内の人気を凪と二分する存在。喧嘩に強く男気あふれる性格で、男子から圧倒的に慕われている。目つきが鋭く一見怖そうだけど、光を怯えさせないよう気遣う一面も。
　

超絶イケボなソウジロウの言葉攻めがたまらない！

『イケボ配信者は俺狙い!?』（1～5巻）
あぺこ　白泉社花丸C・プレミアム　770～792円（税込）
理想の彼氏に抱かれるのを夢見る空は、BLシチュエーションボイスを配信するソウジロウの声の大ファン。彼と実際に会うことになり、しかも“お試し”で交際する流れに。見た目は地味だけど声は超絶イケてるソウジロウの言葉攻めに、空はとろとろに溶かされて……。ボイスドラマも大好評なハッピー度MAXのエロきゅんBL。

Kiss Question Ⅱ
Q.恋人が配信で別れをほのめかしたら……？
“お試し”で付きあっているうちに、いつしかどんどん深い関係になってきた空とソウジロウ。自分たちはもう普通に恋人同士なのではないか?とソウジロウに確認したい空だけど、彼はなんだか険しい表情。この関係はこれからどうなるのか、ソウジロウの本心が知りたい―と思っていた矢先、配信で彼の本音を聴いてしまう。

A.配信中の彼の元へ突撃して告白&キス!
自分は空にとって理想の相手じゃないから、身を引いたほうがいいかもしれない……と語るソウジロウ宅に乗り込む空。空本人の気持ちを置いて自己完結するソウジロウに、涙まじりに怒りをぶつける。“声だけじゃなくソウジロウさん自身が大好きなのに、どうして信じてくれないの？”と、ありったけの想いを吐露。たくさんキスもHもしたけれど、肝心の愛の告白はこれまでしてこなかった二人。そんな彼らが勇気をだして、やっと気持ちを伝えあい、唇を重ねあう。“お試し”から“本当”の恋人同士になった喜びと感動があふれてきそうなキスだ。

【Character】

星乃空（ほしの・そら）
恋に恋する天然系。明るく素直で無自覚にモテるため、ソウジロウを時々やきもきさせる。どんなシチュエーションのHにも順応できる才能があり、ソウジロウの配信にも協力。
　

荒屋敷草次郎（あらやしき・そうじろう）
自分に自信のない大学生。しかして裏の顔は、孕ませボイスを持つBL配信者。ずっと応援し続けてくれたリスナーの空が心の支え。その強く重い愛は、ときに暴走することも。
　

心が消耗すること必至　壮絶にして荘厳な愛の物語

『またね、神様』（上・下）
ヴヤマ　白泉社花丸C・プレミアム　上：880円、下：935円（各税込）
関西で平穏な日々を送る高校2年生の両は、美しい同級生の幸太郎に恋をする。次第に親しくなるが、実は幸太郎は壮絶な環境に置かれていた。母親が信仰する宗教の「儀式」のため、見知らぬ男たちに犯されていたのだった。それを知った両は――。その先に待ち受けるのは救済か破滅か、話題騒然の純愛ダークBL。

Kiss Question Ⅲ
Q.好きな人が儀式の生贄になっていたら？
宗教服に身を包み、祈る母親の前で男に身を捧げさせられている幸太郎。苦しむ者を助けてくれるはずの神が、なぜこんなむごい仕打ちを与えるのか。学校側は傍観を決め込み、なによりも幸太郎本人が自らの居場所を失いたくないがため、この境遇を受け入れている。彼を救うにはどうすればいいのか?

A.自らも儀式に身を投じて、同じ世界に入る
両がどんなに説得しようとも、「儀式」をやめることはできないという幸太郎。これは身売りではない、人を救うためにやっているのだと主張する彼に、自分の言葉は届かないことを思い知らされる。幸太郎もその母親もどうかしている、と距離を置こうとするが、幸太郎の笑顔がどうしても頭から離れない。悩んだ末に両は自分自身も「儀式」に参加することを選ぶ。秘薬を口移しで幸太郎に飲ませ、ねじ伏せるようにして体をつなげる。幸太郎の世界に入り、絶対に彼から離れるまいと決意するが……。二人のその後を決定づける、宿命的なキスだ。