「5倍速家事」を実現するためのテクニックを紹介!自分時間を作るために、時短のプロが「あえてやめる家事」とは?【書評】
PR 公開日:2025/4/4

子育て中、働き盛りの女性たちは、とにかく時間がない。家事や片づけ、食事、子どもの通園・通学のあれこれに追われ、子どもが体調を崩せば、通院や看護が、ただでさえ慌ただしい毎日の時間を圧迫していく。日々いっぱいいっぱいで、自分のための時間を作るのは二の次――そんな人も少なくないはずだ。
『自分時間を作りだす 5倍速家事』(Gakken)は、整理収納アドバイザー1級の資格も持つインフルエンサー・Nagisaさんが、日々の家事時間を減らすメソッドを伝える1冊。NagisaさんはInstagram等で、「5倍速家事」を実現するための時短テクニックを発信している。家族は、単身赴任中の夫と小学生の男子ふたり。福岡の3LDKのマンションでやんちゃざかりの子どもたちと暮らす、ワンオペ育児真っ最中の著者のアドバイスは現実的で、忙しいフォロワーたちに厚く支持されている。
本書は、そんなNagisaさんの片づけや生活の工夫による時短テクニックや、著者が「5倍速家事」を実現する上で大切にしている考え方をまとめた1冊。「小さな時短を積み重ねて5倍速」「行動を先読みして5倍速」「あえてやめる家事で5倍速」など、テーマ別に時短のコツを伝えている。
本書の魅力は、時間やお金をかけなくても取り入れられるアドバイスが多く紹介されていること。シンプルなメソッドの数々が、著者が体験した効果も含めて、短くわかりやすくまとめられている。たとえば、食洗器から移動しなくていい場所に食器をしまう「ゼロ歩収納」、動線上に物を収納することで「面倒くさい」をなくす工夫や、家族がよく使うものをわかりやすい場所に置く「あれどこ?を言わせないしくみづくり」など、日々の小さなストレスやムダをなくすアイディアが豊富だ。

家族に呼ばれて物を探す時間や、誰かが面倒くさくて放置したものの片づけなど、小さな手間の積み重ねが、お母さんやお父さんを苦しめているはず。それを日々、実感している人こそ、本書のメソッドをすぐに実践したくなるだろう。
上手な力の抜き方を伝えてくれるのも、本書の嬉しいポイントだ。見た目重視の収納をやめる、洗濯物は全部たたまなくてもいい、苦手な手入れをやらなくていいアイテムに切り替えるなど、小さな「やらない」が、積み重なって、家事に追われる人の大きな助けとなりそうだ。上手にプロに頼るという方法も、本書を読めば、これまで発想がなかった人も試してみたくなるだろう。

洋服のスタイリングやインテリア、手芸など、時間がかかるわりに上手にできないものは、思い切ってプロに頼れば、心も身の回りも整いそうだ。バタバタしていると、「本当に自分がやるべきこと」を冷静に考えられなくなってしまいがち。しかし、やらなければいけないことが多いからこそ「やらなくていい」ことを切り捨てることが大事だと、著者は教えてくれる。
家事の時間を減らせば、片づけたかった場所を整理できたり、家族の笑顔が増えたり、さらに、自分のやりたいことに注ぐ時間を作れたりするはず。本書は、家族のためにがんばる人々の心に寄り沿い、本当に使える現実的な方法を教えてくれる、優しさに溢れたメソッド本だ。
文=川辺美希