乃木坂46・奥田いろは「歌うのが怖かった」ミュージカルとJ-POPの両立に悩んだ時期も。加入4年目、自身の成長を振り返る【インタビュー】
公開日:2025/4/8
「歌うことがどんどん楽しくなっている」 自身の音楽のルーツは?
――ミュージカルで歌うのは、乃木坂46や『超・乃木坂スター誕生!』でJ-POPの曲を歌うのとは違う部分もあると思いますが、難しさはありますか?
奥田:『スタ誕』でJ-POPを歌っている時期に、ミュージカル用のボイトレに通っていたんですけど、歌い方の違いについて、すごく悩んでしまったことがあったんです。J-POPを歌っているのに「ミュージカルっぽい」と言われて、どうすればいいか分からなくなって、歌うのが怖くなった時期もありました。
――それは克服できたんですか?
奥田:ミュージカルの先生とJ-POPの先生、両方に習っていたんですけど、一人の先生だけだと、どうしてもその方の教えが全てになってしまうんですよね。でも、他の先生に聞いてみると、また違ったアプローチがたくさんあって。「あ、だからこれはミュージカルっぽく聞こえてたんだ」とか、「J-POPではこう歌えばいいんだ」って分かってきて。ミュージカルでは歌詞を丁寧に届けることが大切で、J-POPではリズムやビートが大事だという違いを理解できたときに、ようやく整理がつきました。
――今、歌うことは楽しいですか?
奥田:加入して少し経った頃から、ミュージカル用のボイトレに通わせていただいているんですけど、最近ようやく楽しくなってきました。ずっと練習していた曲がうまく歌えるようになったり、昔の録音と聞き比べて「うまくなってる!」と実感できたりして。歌える幅も広がってきて、歌うことがどんどん楽しくなっているところです。

――奥田さんの音楽のルーツも聞かせてください。中学生のときには軽音楽部でギター&ボーカルを務めていたんですよね。
奥田:そうなんです。あいみょんさんとか、back numberさんとか、部活のみんなとギターを弾いて歌っていました。
――お客さんの前で発表する機会もあったんですか?
奥田:地元のお祭りとか、学校の行事で演奏する機会がありました。アコギ(アコースティックギター)での演奏が多かったんですけど、[Alexandros]さんの「ワタリドリ」をバンドで披露したこともあります。他にもSHISHAMOさんの「明日も」や、back numberさんの「わたがし」とか、いっぱい歌いました。
――「明日も」は『スタ誕』でも披露していましたね。
奥田:そうなんです! 中学生のときに歌っていた曲を番組で披露することになって、すごく感慨深かったです。
――家でも音楽が身近な環境だったんでしょうか?
奥田:お父さんがすごくギターが上手で、趣味でDTMもやってるんです。曲づくりをしているときに、音が大きすぎて、ヘッドホンからの音漏れが響き渡っていたり、休日はリビングで、お父さんがギターを弾いて熱唱していたりしました(笑)。お父さんのコレクションの大きなCDラックがあって、車の中でも音楽がずっと流れていて。WiiとかNintendo Switchでカラオケをしたり、とにかくずっと音楽がある家でした。

――先日、最終回を迎えた『超・乃木坂スター誕生!』でも、さまざまな楽曲を披露していましたが、加入当初から3年間続いた番組を振り返ると、どんな存在でしたか?
奥田:本当に嘘偽りなく、成長させてくれた場所でした。カメラに慣れることができたのも番組のおかげですし、いろんな曲をライブ形式で披露することができたのも貴重な経験でした。歌うこと、しゃべること、踊ること、全部が鍛えられたと思います。
――今回インタビューさせていただく前に、見返したのですが、番組が始まった頃と今では全然違いますよね。
奥田:私もちょっと前に、初期の映像を見返したんですけど、「何をそんなに怯えてるの?」って思うくらいガチガチで(笑)。それも、今では笑えるくらい変わったなと思えるようになりました。