ちいかわがタロットになりました!! かわいい“ちいかわ”たちが「タロット占い」を教えてくれる入門書【書評】

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公開日:2025/4/28

ちいかわ タロット 22枚のオリジナルカード付きナガノ:イラスト、阿雅佐:監修/講談社

 タロット占いは、占いの中でもかなりメジャーな占い。しかし自分で占うことができる方は少ないのではないでしょうか? 1枚のカードにいくつもの意味があって複雑だし、格調高い空気が醸し出されたカードの絵柄からもハードルの高さが……。そんな風に思っているあなたにピッタリの1冊が『ちいかわ タロット 22枚のオリジナルカード付き』(ナガノ:イラスト、阿雅佐:監修/講談社)です。

 本書はこれからタロット占いを始める方にピッタリな入門書。ちいかわのかわいいイラストがついたタロットカードもついてくるので、ちいかわファンも大満足な1冊です。

 そもそもタロットとは、数札がもとになった56枚の小アルカナと呼ばれるカードと、絵札がもとになった22枚の大アルカナと呼ばれるカード、計78枚で占うもの。本書にはちいかわのイラストが描かれた22枚の大アルカナがついてきます。

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 タロット占いはまず、決まった手法でカードをシャッフルし、占いたいことを心の中でイメージします。

(c)nagano

 そして出たカードから結果を導いていくのです。つまり大切なのはカードの意味を理解すること。カードの意味はめくったとき絵柄がそのままの形で出る「正位置」と上下逆さに出る「逆位置」で違うため、22×2=44の意味があります。そして出たカードの意味とイメージした占いたい内容を照らし合わせて解釈するのも自分。そう聞くと難しそうな感じがしますが、本書では絵札22枚すべての意味を紹介。絵柄自体カードの意味とリンクした衣装やポーズになっているので、楽しく覚えられます。

(c)nagano

 しかもページの中では絵札自体のキーフレーズやイメージだけでなく、「恋愛」「人間関係」「仕事/勉強」「お金」というよく占われる4種類のテーマごとに具体的な読み方を提示。この具体例があれば初心者でもカードを読み解くことができると感じました。

(c)nagano

 タロット占いの際、引くカードは1~4枚。「今日の運勢は?」など気になることにピンポイントで答えを求める1オラクル、1枚目で“結果”、2枚目で“対策”を導き「好きな人とこれからどうなるか?」など具体的なヒントを求めるときに行う2オラクル、“過去”、“現在”、“未来”を占うスリーカード、4枚のカードを“自分”、“相手”、“課題”、“未来”に見立てて人間関係を占うダイヤモンドクロスの4つの占い方があります。

 引くカードの枚数が多くなるほど読み解きも複雑に。「出たカードをどう解釈したらいいかわからない!」という人のため本書は「ストーリーを思い描こう」など3つのコツを紹介します。

「苦手な人がいるときはどうしたらいい?」「気になる人との初デート、うまくいく?」など占いたい内容と引いたカードを例に挙げ、3つのコツを使って答えを導く方法を具体的に教えてくれます。出てきたカードをもとに自分の中でストーリーをイメージするコツさえつかめば、意外とどんなカードが出てきても対応できる自分に驚きました。

(c)nagano

 本書によると、タロット占いには

①集中する
②ネガティブな発想をしない
③同じテーマで占うときは時間を空ける

 という「お約束」があるとのこと。かわいいちいかわのタロットなら、自然と前向きな気持ちで楽しむことができそうです!

文=原智香

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