あなたの不運は考え方が原因かも? 「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術をまとめた、真木あかりの1冊【書評】
PR 公開日:2025/4/5

世の中には、「私は運がいい」と思っている人もいれば「不運だ」と感じている人もいる。同じ世界の中で生きているにもかかわらず、なぜこうも「運」に差が出てくるのか。もちろん災害や事件など避けようのない不運に遭遇してしまうこともあるが、もしかしたら、これまでの生き方や不運との向き合い方による違いも大きいのかもしれない。
『「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』(真木あかり/集英社)は、多かれ少なかれ誰にでも訪れる「不運」と向き合い、日々解像度を上げて、心をしっかり持って前を向き「不運脳」から脱出するための本。著者である真木あかりさんは、「占いを使って、自分の人生を能動的に生きる」をモットーにしている占い師。占いというと何となく受動的な印象があるが、そこで得た結果を「道しるべ」として受け止め積極的に活かすことで、実際以上に不運だと思ってしまう「不運脳」から抜け出す足がかりになるという。
筆者自身は、今は不運タイプではないし、恐らく「不運脳」でもない。しかし、かつては「自分も周りもすべてが嫌」「どうして私ばっかり」と思っていた時期もあった。あのときの苦しい状況と比べると大抵は大したことのない現象で、だから自分は今幸せだと思っているのかもしれない。でもそれなら、見逃している不運とその原因を認知できれば、もっと幸せに生きやすくなるのでは!?
真木さんによると、まずは不運とそうでないものをしっかりと分けて、不運を溜め込まないようにするのが大事なんだそう。世の中には不運で済ませてはいけない、積極的に対処しなければならない場面も多くある。例えば誹謗中傷やハラスメント被害の渦中にある場合、心身の不調、法律に触れたり安全性に問題があったりする場合などがそうだ。こうした被害を不運と混同し、「今は耐えるべき」と思ってしまうと、事態が深刻化してしまうことも。
もちろん協調性が必要な場面もあるが、「自分が我慢すればいい」と戦いを避けて折れる選択ばかりをしていると、結果として他人に利用されたり、自分の将来を狭めたりしてどんどん息苦しくなっていく。対処すべきことには対処し、過剰に意識しなくていい不運はどんどん振り落として気持ちを切り替える。それが無理なものに関しては、気持ちが落ち着くまで十分に悲しみ尽くす。これが不運を溜め込まないコツなんだとか。思い返せば筆者も、自分が不幸だと思っていたときは自身の中に不運を溜め込み、取り憑かれたように反芻していた。周囲の人を見ていてもそうした傾向があるように思う。解放されたいと切実に願っているはずなのに、人間というのは不思議なものだ。
また、本書では人生を年齢で10段階のフェーズに分け、不運から抜けるヒントとする「惑星の年齢域」も紹介されている。フェーズごとに「やっておきたいこと」や「身につけておきたいこと」が書かれていて、そこからうまくいかなくなった原因を探っていくのだが、読んでいて目から鱗が落ちた。これは全人類に見てほしい一覧。ちなみに筆者は、「水星期」に身につけたいこととして書かれている内容が壊滅的だった。なるほど。「すでに通りすぎた年齢域の課題を積み残していたら、今からでもやっておくといいでしょう。いつからでも取り戻せます」という言葉に救われる……。
こうやって本当の不運とそうでないものを区別し、向き合って消化し、原因のあるものはそれを探って、次に起こるかもしれない不運への備えにしていく。こうした体験と経験の一つ一つが自分の自信にも繋がっていくのだろう。真木さんのモットーである「占いを使って、自分の人生を能動的に生きる」の「自分の人生を能動的に生きる」を強く感じられる一冊だった。
本書には、ほかにも12星座から不運グセを知るための章やホロスコープを活用しての不運予測、不運体質チェックテスト、占いと開運Q&A、不運名言&ブックガイドなど、不運と向き合い対策を立てる方法が盛りだくさん! 何か困難が立ちはだかったとき、不運に見舞われたとき、こうした考え方を知っているか知らないかで心身への負担が大きく変わってきそう。人生を充実させる指標の一つとして、参考にしてみるのもアリかもしれない。筆者もまずは、「水星期」の内容を学びなおすところから始めたい。
文=月乃雫