愛憎の激しさを真正面から描く! 元カレのもとに生霊を飛ばした女性の体験談【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/4/17

 イラストレーターや漫画家として活躍するしばたまさん。『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた体験談をもとにした漫画で、「感動した!」「怖すぎる……」「スカッとする」と多くの読者の心をつかんでいる。数あるエピソードの中から特に反響の大きかったお話を、その体験談を選んだ理由や初読の感想、漫画の執筆過程で意識した点などを、しばたまさんにお聞きした。

 取り上げたのは、年上彼氏との関係に悩む女性の体験を描いたエピソード。

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 彼氏は仕事で出張も多く、月1回程度しか会える機会がなかった女子大生。それでも幸せを感じていたが、誕生日やクリスマスといった記念日にも会えないことに怒り、衝動的に別れを告げてしまう。しかしやはり未練は残り、元カレから会いたいというメッセージが届いたら……。

初めて寄せられた、“生き霊を飛ばす側”の体験談

――この体験談を選んだ決め手を教えてください。

生き霊の体験談はたまにお送りいただくことがあるので、生き霊って本当にあるのだなとは思っていたのですが、生き霊を飛ばす側の体験談は初めてだったので選ばせてもらいました!

――主人公が別れた後も関係を続ける彼氏を許さないと決めた場面が、オチをより際立たせている印象です。

どんな方法で「許さない」のかを想像しながらラストを読んでもらえたらいいなと思って描きました。

――この体験談を漫画にする過程で意識したことを教えてください。

相手への想いが強すぎると、自分の時間と相手へ向ける時間がごちゃごちゃになって、だんだん相手への執着だけで行動してしまう。渦中は執着していることさえ分からないという様子を表現しました。

客観的に見るとそんな相手すぐ別れなよと感じるでしょうが、ハッとする方も少なくないのかも?と思いながら描きました。

――生霊を飛ばしていると思われる時の表情はとてもインパクトがありました。描かれた際に力を入れたポイントを教えてください。

激しい「愛憎」を表情に出せるよう意識しました(投稿者さんには許可をいただいています!)

しばたま
デザイナー&イラストレーター。大人気アイスのパッケージデザインなどを手がける。Instagramでフォロワーさんから体験談を募集し「ゾッとした話」「ほっこりした話」などのマンガを描き、話題に。著書は『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』『身の毛がよだつゾッとした話』。

Instagram:@shibatamaa
X:@shibatamaaaa

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