もしも徳川家康がクリニックのオーナーだったら? タイムスリップした戦国武将たちと学ぶ、会社の成長に役立つ助成金の仕組み
公開日:2025/4/24

助成金と聞くと、「なんだか難しそう…」「どうやって申請すればいいのかわからない…」「そもそも助成金って何……?」と、あまりいいイメージを持っていない人は多いのではないだろうか。
だが、そんな固くて難しいテーマをわかりやすくまとめたのが、社労士YouTubeで登録者数No.1の藤井貴子氏が執筆した『漫画と図解でわかる 会社をグンと成長させる方法 その悩み、助成金が解決してくれます!』(KADOKAWA)だ。
「織田信長がエステ店で全国制覇を目指す!」「豊臣秀吉が飲食店の従業員のモチベをアップ!」「徳川家康がクリニックのDX化に挑む!」と、名だたる戦国武将を主人公に据え、彼らのタイムスリップによる奮闘劇を楽しみながら、助成金について学び理解できる画期的な内容になっている。

そもそも助成金とは、従業員の待遇改善など特定の目的に取り組む企業に、国や自治体が経済的な⽀援をする制度のこと。単なる資金調達の手段ではなく、企業の「人手不足」「設備投資」「DX化」に対して、企業を爆速で成長させるための潤滑油として機能するもの。
例えば、企業の経営者や個人事業主にとって、業務用車両の導入は大きな投資になる。働き方改革推進支援助成金では、購入する車両が働き方改革や業務効率の向上、労働時間短縮に寄与する目的であれば申請することができる。個人の趣味や単なる所有目的の車両は対象外なので注意が必要だが、申請が通れば車両購入費用の4分の3が補助され、従業員30人以下の企業であるなど、一定の条件を満たす場合には5分の4まで引き上げられる。たとえば車両価格が100万円の場合は75万円または80万円が支給される、ということになる。
ほかにも「キャリアアップ助成金」は、企業が従業員の意欲や能力を向上させ、事業の生産性を高め、優秀な人材を確保するための助成金。非正規雇用から正社員へ雇用転換した際や、従業員の処遇を改善した際に、最大1600万円の助成金を受け取ることができる魅力的な制度だ。

つまり、企業経営者にとって助成金を知っているだけで、自社の投資スピードを劇的にあげ、爆速で成長をさせることができるのだ。
「助成金ってなんだか難しそう……」というイメージが吹き飛ぶ、わかりやすさと楽しさがギュッと詰まった一冊だ。
藤井貴子(ふじいたかこ)●ノエル社会保険労務士事務所代表。2014年に労働局の経験を経て開業。労働基準監督署での勤務経験を活かし助成金申請数2000件以上、受給率99.7%以上。ワークライフバランスのコンサルタントとして、約300社の労働環境改善指導実績がある。YouTube「わがまま社労士の人財革命チャンネル」はわかりやすいと好評で登録者数は8万人を超える(2025年3月時点)。