カフェの店員に盗撮されている!? でも確証がなく警察には相談しなかったが…【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/5/22

 イラストレーターや漫画家として活躍するしばたまさん。『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた体験談をもとにした漫画で、「感動した!」「怖すぎる……」「スカッとする」と多くの読者の心をつかんでいる。数あるエピソードの中から特に反響の大きかったお話を、その体験談を選んだ理由や初読の感想、漫画の執筆過程で意識した点などを、しばたまさんにお聞きした。

 取り上げたのは、妹と訪れたカフェの店員に盗撮されているのでは……と感じた女性の想像を超える恐怖体験を描いたエピソード。

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 数年前に上京し、仕事に追われる日々の女性。過労で精神的にもまいってしまった頃、地元で一人暮らしをする妹から連絡があり、しばらく一緒に暮らすことに。ある日、妹と新しく開店したカフェに行ったところ、スマホのカメラをこちらに向けているような店員が気になって……。

他人事ではない恐怖体験に警鐘を鳴らす

――この体験談を選んだ決め手を教えてください。

以前この体験談のようなニュースを観たので、注意喚起のためにも今一度、拡散できたらと思い選びました。

――交番の前まで行きつつも相談せず立ち去りますが、最後まで読むと女性の心情に納得しました。読者の方からはどのような反響が寄せられましたか。また、しばたまさんならどうされますか?

読者の方からは「私も証拠もないし警察には言えない」「警察ではなく店の本社に電話する」「とりあえず警察に相談する」など、意見が複数出ていました。

私なら投稿者さんと同じく、この段階で警察に相談しても意味はなさそうだなと思って、警察には行かないと思います……。

――結末はとても衝撃的でした。この体験談を漫画にする際、どのような点を意識されましたか。また結末に関して、読者の方から寄せられた意見で印象に残っているものがあれば教えてください。

警察に相談しなかったことを悔やまれている投稿者さんに非難が向かないように気をつけました。投稿者さんは決して責められるようなことはしていないので……!

もちろん読者の皆さんも投稿者さんを責めるようなことはなく、「どんな対応をしても“たら”“れば”は生まれてしまうこともあるから、あまり悔やまないでください。ここに勇気を持って投稿し、注意喚起をしてくれただけで素晴らしいです」という意見をいただき、本当にその通りだなと思いました。

しばたま
デザイナー&イラストレーター。大人気アイスのパッケージデザインなどを手がける。Instagramでフォロワーさんから体験談を募集し「ゾッとした話」「ほっこりした話」などのマンガを描き、話題に。著書は『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』『身の毛がよだつゾッとした話』。

Instagram:@shibatamaa
X:@shibatamaaaa

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