下心はないと思っていたのに…いつも助けてくれる優しい男性の、ある一言から発覚した正体【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/6/19

 イラストレーターや漫画家として活躍するしばたまさん。『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた体験談をもとにした漫画で、「感動した!」「怖すぎる……」「スカッとする」と多くの読者の心をつかんでいる。数あるエピソードの中から特に反響の大きかったお話を、その体験談を選んだ理由や初読の感想、漫画の執筆過程で意識した点などを、しばたまさんにお聞きした。

 取り上げたのは、取引先との会食の場で、困ったときに紳士的な対応で助けてくれる男性に、ある違和感を覚えた女性が体験したエピソード。

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 取引先との会食が多い部署に勤めていた女性。会食の場で取引先の偉い人から個人的な誘い受けて困っていると、助け船を出してくれる同じ取引先の男性に救われていた。下心がなさそうな彼の態度に優しさを感じたが、別の日の会食でその男性が知るはずのない彼氏のことを話して……。

断りづらい仕事の会食、取引先との会話の線引きは?

――投稿されたこの体験談を最初に読んだときの感想を教えてください。

注意喚起のために漫画を描くことが多いのですが、この場合どうやって気をつければいいの? と思いながら投稿を読みました。

――体験談では彼氏の話題が出ていますが、仕事の会食でどこまでプライベートな話題を許せますか?

プライベートな話がNGだとは思いませんが、私はあまり自分の情報は言わないでいいかなと思っています。「私の話より◯◯さんの話聞かせてください!」などと言って、たくさん質問するようにしています。

――この体験談のように、会食の席で印象に残っている経験があれば教えてください。

会食の場で、いつも真面目であまり笑顔を見せない上司がほどよくお酒がまわり、家族の話を楽しそうにしている姿を見ると、「この人も誰かのお父さんなのだな~」とちょっとほっこりしましたね。

――いい人そうに見えて実は……というクライマックスが恐ろしかったです。ラストの会社の対応や上司の行動について反響を聞かせてください。

「なぜ被害者が生活を変えなければいけないのか」「会社は社員より取引先を選んだのか……」「自分も鈴木さんみたいな人にストーカーされた」といった反響がありました。

しばたま
デザイナー&イラストレーター。大人気アイスのパッケージデザインなどを手がける。Instagramでフォロワーさんから体験談を募集し「ゾッとした話」「ほっこりした話」などのマンガを描き、話題に。著書は『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』『身の毛がよだつゾッとした話』。

Instagram:@shibatamaa
X:@shibatamaaaa

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