牛乳は熱中症予防におすすめ! 認知症予防にも効果が? 牛乳を飲むといいこと5選/ミルクの本②

暮らし

公開日:2025/6/12

ミルクの本』(ミルクマイスター高砂/自由国民社)第2回【全4回】

 飲んだ牛乳は600種類以上! 牛乳をこよなく愛するミルクマイスターが、個性豊かな牛乳の世界へ案内します。食卓にあるいつもの牛乳からご当地牛乳まで、日本全国のおいしい牛乳を中心に、ご当地フルーツミルクやミルクコーヒー、いつか飲んでみたい世界のミルクも紹介します。牛乳の基礎知識や、知ればもっとおいしく牛乳を楽しめる豆知識もたっぷりの『ミルクの本』をお届けします!

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『ミルクの本』<br>
『ミルクの本』
(ミルクマイスター高砂/自由国民社)

意外と知られていない牛乳を飲むといいこと5選

1 実は熱中症予防にも牛乳が良い?

熱中症予防には、「汗をうまくかいて、失った体液を回復できる体」を作ることが大切です。息が弾むくらいの運動をした後に、1時間以内に牛乳を摂ることで、効率良く筋肉細胞に吸収され、筋肉量をアップできます。牛乳のたんぱく質や糖質には肝機能を高め、血液量を増やす効果もありますので、本格的な暑さが来る前に暑さに負けない体作りをするのがおすすめです。

2 トリプトファンが心地良い眠りを誘う?

牛乳に含まれる必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンは、1980年頃から睡眠改善効果について調べられていて、毎朝の牛乳・乳製品の摂取は、睡眠を改善する可能性があるといわれています。乳たんぱく質に豊富に含まれるトリプトファンから睡眠ホルモンといわれるメラトニンができ、眠りにつきやすくなりますが、朝にトリプトファンを摂取することで、ちょうど夜寝る前に十分に供給されるためではないかと考えられています。

3 ラクトフェリンが免疫力を高める?

牛乳のたんぱく質の一種のラクトフェリンは、鉄の吸収を調節する働きがあるため、貧血の予防改善作用が認められています。また、細菌の増殖を抑え、免疫力を高める効果があることも分かっていて、近年注目されています。

4 認知症予防にも牛乳?

牛乳乳製品にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれていますが、不足すると認知症のリスクを高めるといわれています。また、牛乳乳製品にはビタミンB12が多く、このビタミンはアルツハイマー病の危険因子と報告される血清中のホモシステイン値を低下させる作用があり、牛乳乳製品に含まれる短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸にも認知機能低下の抑制効果があることが分かってきました。

5 腸の調子を整える?

牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)は、腸内細菌の働きによって便秘を防ぎ、便をやわらかくする働きがあります。さらに、悪玉菌が生産するアンモニアやアミンなどの腐敗物質や発がん物質の増殖を防ぎ、ビフィズス菌を増殖促進させる作用もあります。ビフィズス菌の数は健康のバロメーターになります。ビフィズス菌は老化やストレス、食生活の乱れなどで減少するので、いかにビフィズス菌を増やしていくかが大切です。

<第3回に続く>

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