ペット(ニンゲン)だけでの留守番は可能? 「いい子にしててね」と言って出かけるも心配な魔人【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/6/11

 人間が“飼われる側”になる世界を描いた『ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)。ある日、異世界に転生した人間の前に現れたのは自分より遥かに大きく、手にはトゲ、大きな口には牙のある得体の知れない魔人。恐怖を感じた人間は怯え、隠れ続けるが魔人は危害を加えるどころか人間の住環境を整えるのに腐心している様子で……。

 魔人や魔獣たちの唯一無二のキャラクターデザインと独特の世界観、なにより作品全体を包む温かな雰囲気が人気の本作。植物や小さな生物までオリジナリティが光る本作はどのようにして生まれたのか? 作者のぴえ太さんに話を聞いた。

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――ニンゲンを飼っているもの同士の交流会に行くために旅行しようとするエピソードもあります。これはどうやって思いつきましたか?

ぴえ太さん(以下、ぴえ太):これは子どもの頃にハムスターを飼っていたのですが、1日お留守番させて家族旅行に行ったことがあって。1日だけならご飯とかお水をたくさん置いておけばいいのですが、やっぱり「大丈夫かな…?」と旅行中も気になったりして。その時のことをイメージして描きました。

――長期で家を空けたことはありますか?

ぴえ太:ないです。もっと長い日数どうしても家を空けないといけなくなったらどうしたらいいんだろうな、と考えたりはしましたが……。亀も飼っていたのですが、亀も亀で水をかえないといけないから長期の留守番はできないですし。

――ご自身の体験から発想されることが多いんですね。取材もされましたか?

ぴえ太:取材というよりは本を読んで調べました。飼ったことのない、例えば魚について調べたり。温かい地域にいる魚だと水温とかも温かくしないといけなくて温度管理が必須、というのは結構作品の参考になりました。昔飼っていたハムスターと亀についても、飼育の仕方が変わっていたり、これまではよいとされていたことも今はやめた方がいいと言われていたり。調べていて面白かったですね。

取材・文=原智香

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