環境の変化に敏感ですぐに体調を崩すニンゲン。生き物を飼うのは想像以上に大変だけどそれ以上に楽しい! 作品に込めた思い【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/6/14

 人間が“飼われる側”になる世界を描いた『ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)。ある日、異世界に転生した人間の前に現れたのは自分より遥かに大きく、手にはトゲ、大きな口には牙のある得体の知れない魔人。恐怖を感じた人間は怯え、隠れ続けるが魔人は危害を加えるどころか人間の住環境を整えるのに腐心している様子で……。

 魔人や魔獣たちの唯一無二のキャラクターデザインと独特の世界観、なにより作品全体を包む温かな雰囲気が人気の本作。植物や小さな生物までオリジナリティが光る本作はどのようにして生まれたのか? 作者のぴえ太さんに話を聞いた。

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――この作品は、ニンゲンを飼う魔人の日常を描いた物語ともとれるし、深読みしようとすればペットを飼う側である人間の傲慢さみたいなところも感じたり、いろいろな捉え方があるのかなと思うのですが、ぴえ太先生が本作に込めたメッセージはありますか?

ぴえ太さん(以下、ぴえ太):生き物を飼うのは想像以上にすごく大変だということを伝えたいですね。そして、それ以上に一緒にいるのは楽しいということも伝えていけたらなと思っています。

――読者さんからの反応を見て、そのメッセージは伝わっているなと感じますか?

ぴえ太:いただいたコメントを読むと、やっぱり何かしら生き物を飼っている人たちが多いみたいで。「うちの子もそういう気持ちだったのかな」とか「大事にしようと思った」「改めて考えるきっかけになった」みたいにコメントしてくださる方もいて、本当に嬉しいです。

――そもそも人間がこの世界に来た理由というのは今後明かされていくのでしょうか?

ぴえ太:まだしっかり土台ができているわけではないので、未定ですね。今連載では武士とフフという新たなニンゲン×魔人のペアが出てきているので、まずはこのふたりについて描いていこうと思っていて。でもニンゲンたちの謎についてもどこかで描きたいとは思っているので待っていてください!

取材・文=原智香

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