「お婆ちゃんがいればお母さんなんか要らんのになぁ」義母の驚き発言。息子を奪おうとする姑【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/6/20

 自身が受けた姑からの壮絶な嫁いびりの記録を「毎日が発見ネット」で連載していたかづさん。その連載が好評を博し、漫画化されたのが「義母クエスト」シリーズです。年上男性・秋彦さんから強く求婚され、結婚を決めたかづさん。しかし秋彦さんの母は結婚に猛反対。秋彦さんは母親よりかづさんを選ぶと言い、両親と縁を切って結婚。ふたりは幸せな夫婦生活を送るはずが……。

 義母のかづさんへの想像を超える嫁いびりの数々と、かづさんのへこたれない不屈の精神が見どころの『義母クエスト 〜結婚したらいきなりラスボス戦でした〜』『義母クエストリターンズ 〜ヤバすぎる義母との負けられない30年戦争〜』(ともにかづ:原案、赤星たみこ:漫画/KADOKAWA)。当時のリアルな心境から後に認知症となった義母とのその後、自身も義母となった現在の生活まで、原作者のかづさんに伺いました。

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――かづさんの息子さんが生まれると、お姑さんは積極的に預かりたがる描写が多々見受けられます。「孫と関わりたがる姑」というのはXなどでもよく話題に上っていると思うのですが、当時はどんな心境でしたか?

かづさん(以下、かづ):義母にしてみれば孫が可愛いのはもちろんなのでしょうが、「息子を取られたんだから孫は渡すものか!」という思いもあったのだと思います。義母は孫を洗脳するかのように「お婆ちゃんがいればお母さんなんか要らんのになぁ」「いじめてもいじめても出て行かんなぁ」と私の隣で言っていましたし、2人目が生まれた時には「上の子は私が育てる! その方があんたら助かるやろ」と言いだすほどでした。おまけに夫まで「おふくろに1人育ててもらったら助かるやん! なんで反対するんや」と、言いだして大喧嘩でした。「正気か?」と思いましたね(笑)。

――それは衝撃発言ですね。ブログを拝見していると、かづさんとお嫁さんの関係は良好ですよね。お姑さんに嫌な思いをさせられた方の中には同じようなことをしてしまう方もいると思うのですが、良好な関係を保つために気を付けていることはありますか?

かづ:確かにそういう方も実在しますよね。例えば私は雨が降っても「自転車での通園は大変だろうな」とは思いますが、「今日はレインコート着て行った?」なんて気になりません。ましてや電話もしないしLINEも送りません。気になるタイプの方を見ると「暇なの?」と思うでしょうが、忙しくても気になるタイプは干渉するんですよ。夫が「孫ちゃんは今日保育園休みやけどどこか遊びに行ったんかなぁ?」や「この前持って行ってやった○○を今日くらい食べてるかなぁ?」などと言うので「えっ!? 気になる?」と驚きます(笑)。

 逆にですよ?「今日はお義母さんどちらに行ってたんですか?」とか聞かれたら鬱陶しくないですか? 「いやほっといて」と思いますよね(笑)。この“気にならない”を“冷たい”と思う方もいますが、そこに信用があるからこそ“気にならない”んです。「便りのないのは元気な証拠」と言うように、何かあれば連絡してくるでしょうし、こちらからも何もなければ連絡しません。改めて気を付けていることと言うと大げさですが、こちらにはこちらの生活リズムがあるように、向こうにもあります。ましてや息子や嫁ちゃんは共働きですから、四六時中忙しいに決まってますやん? ジジババが暇に任せてあれこれ干渉するなんて、迷惑以外の何物でもないことは私が一番わかっております。経験者が語っちゃいますよ(笑)。

 それにお嫁さんは「よそ様の大事に育てた娘さんが息子に嫁いできてくれた」ので、「うちが貰ったもの」じゃないんですよ。嫁ちゃんは「私お義母さんのご飯が食べたいです!」と言って私を喜ばせてくれます。我が家は良い人とご縁があってありがたい限りです。

取材・文=原智香

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