1枚のカードの選択が、世界を揺るがす。ユニークスキルを手にした男子高校生が激動の人生を歩む王道異世界ファンタジー『ワールドオーダー』
PR 公開日:2025/6/10

異世界で冒険者になり、さまざまな土地を旅し、宝を求めて迷宮を探索したり、エルフやドワーフと交流したり、自由気ままな生活を送ってみたい──そんな夢を抱く人は少なくないだろう。
『ワールドオーダー』(さとうねこ:漫画、河和時久:原作、上田夢人:キャラクター原案/イマジカインフォス)は、異世界に転移した主人公が、ユニークスキルを駆使して冒険を繰り広げる王道異世界ファンタジーだ。ヒーロー文庫で連載中の河和時久氏の小説を原作とし、さとうねこ氏が漫画化した作品だ。
物語の主人公・城戸栄治は、変わり者の祖父に育てられた以外は、ごく普通の男子高校生。祖父の死後、天涯孤独となった彼は、ある日突然、光る穴に吸い込まれ、異世界へと転移してしまう。

魔物が存在する異世界で、栄治は熟練の狩人・ロキと、妖精と人間のハーフの美少女・アイリと出会う。“キッド”と名を改めた彼は、この世界で生きていく決意を固める。教会の洗礼を受け、ユニークスキル「世界の理」を授かったキッドは、アイリとともにハンターと呼ばれる魔物狩りのプロを目指す。


キッドが訪れたシグザレスト王国は、かつて魔物の軍勢を退けた伝説のハンターが建国した国。大志を抱いた多くのハンターたちが集うハンターの聖地として知られている。この世界では誰もが一つは何かしらのスキルを授かるが、ユニークスキルは英雄や聖女といった特別な存在しか持たない希少な才能だ。

キッドのユニークスキル「世界の理」は、「世界の法則をカード化し、使用できる」という一風変わった能力。カードは1枚につき一度きりの使い捨てだが、毎日ランダムで6枚が補充される。カードの効果は100種類以上。火球の生成、岩石の召喚、あるいは魔物の索敵や、思考の加速、アイテムの収納など、レアカードほど強大な効果を発揮する。まるでカードゲームのような設定がコレクター心をくすぐる。


強力無比なユニークスキルだが、それだけで生き残れるほど異世界は甘くない。強力な魔物は魔法のフィールドを張り、生半可な攻撃は通じない。カードの枚数にも限界がある。ただ考えなしにカードを連発するだけでは立ち行かない。そこで重要となるのが、カードの組み合わせと駆け引きだ。たとえば、怪力のオーガの攻撃を先読みのカードで回避し、翻弄する。あるいは洞窟に潜むゴブリンの群れを殲滅するため、入り口を岩石で塞いで毒霧を流し込み、一網打尽にする──といった、戦略性ある戦いが描かれる。その場の状況に応じて攻略法を練る柔軟な思考力がキッドの魅力だ。


新人ながらも、キッドは次々と偉業を成し遂げていく。ハンターとして実績を積み、強力なスキルを持つ者であれば王宮に召し抱えられ、騎士や貴族となることも夢ではない。しかし、余計なしがらみを嫌うキッドは、地位や名声を求めず、自分の功績とスキルを隠して冒険の旅に出る。そんな自由奔放な姿にも憧れる。
だが、強力なユニークスキルを持つ者に平穏は訪れない。キッドが赴く先々で事件や騒動が巻き起こる。アイリをはじめ、旅の途中で出会う魅力的な美少女たちとともに、キッドが歩むのは、ただの冒険譚では終わらない激動の人生ドラマ。その長い旅の第一歩を、どうかあなた自身の目で確かめてほしい。
文=愛咲優詩