刹那と久遠がついに交わる!? “厨二病女子”を量産した名作ダークファンタジーの続編『天使禁猟区-東京クロノス-』コミックス最新4巻はファン必読の1冊

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PR 公開日:2025/6/7

天使禁猟区-東京クロノス- 4巻
天使禁猟区-東京クロノス- 4巻由貴香織里/白泉社

 1994年から2000年にかけて「花とゆめ」で連載されていた累計発行部数1000万部超えの少女漫画『天使禁猟区』。同作の約20年ぶりとなる新シリーズ『天使禁猟区-東京クロノス-』(全て白泉社)のコミックス最新4巻が、5月20日(火)にリリースされた。

 前作『天使禁猟区』といえば、実の兄妹による禁断の愛を主題に置きつつ、地上、天界、地獄を舞台に繰り広げられる壮大な戦いを描いたダークファンタジー。ハイスケールな世界観と大胆かつ複雑な設定が多くの読者を虜にし、現代で言う“厨二病女子”を量産したバイブル的な作品となっている。

 ドラマCDやOVAといったメディア展開を経て2000年に完結した同作だが、2022年4月よりWebコミック誌「花ゆめAi」にて続編となる『天使禁猟区-東京クロノス-』の連載が開始。“ある特殊な能力”を抱える主人公・叶久遠や彼の想い人・風護カリスを始めとした新キャラクターを軸に物語が展開されるほか、前作で活躍した四大天使の一位・ミカエルやラファエルといった馴染みのある面々も登場していく。

 さらに第1話では「1999年7月X日 東京上空にドラゴンが飛来した」というモノローグが語られるなど、世界観の繋がりを示唆する描写も。ちなみに原作者の由貴香織里は、今作について自身のX上で「令和に蘇る天使禁猟区、あの後のお話しですが独立した話としても読めます」と説明している。

 その物語は、久遠の抱える特異体質の説明から幕を開ける。彼は時々、人の背中に羽根が視えたり空が黒い文字で埋め尽くされて視えたりという不思議な現象を目の当たりにしてしまう中学2年生。そんな自分の性質を忘れさせてくれるのが、銀髪碧眼でクールな先輩・カリスだった。しかしある日、告白を敢行するも“まさかの理由”で撃沈。さらには、ひょんなことから天使と悪魔の戦いに巻き込まれてしまい――。

『天使禁猟区』の主人公・無道刹那によって、破壊と再生が施された数十年後の東京で繰り返される天使と悪魔の戦争。久遠は自分にしか視えない2対の翼を持つ生き物・クリオネに導かれて力を覚醒させ、カリスへの愛を貫くために戦いへと身を投じる。そこへミカエルが生徒として登場したり、カリスの中からラファエルの魂が目覚めたりと徐々に役者が揃っていく。

 今回リリースされるコミックス最新4巻では、ついに“かの救世使”が甦る。クリオネが呼ぶ声に導かれ、山中の繭にたどりついた久遠。その中から眠りを破って現れたのは、刹那だった。まさかの対面に久遠は感激するが、それをよそに刹那は地上に戻った二十数年前の“ベールゼビュートとの因縁”を語る――。

 おそらく従来の読者が、今か今かと待ちわびたであろう刹那の再登場。新旧主人公が交わることで物語がどのように動き出すのか、ぜひお見逃しなく。

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