壁に開けた穴から出てきたのは? ものすごい力で腕に絡みつく謎の生物にカッターで応戦!【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/7/12

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 念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。

 同級生の腕に絡みついたのは、得体のしれないグロテスクな謎の生物! 振りほどこうとしても離れず、強烈な力で腕を締め付けてくる。意を決した美咲がカッターで生物を切断する!

グロテスクな謎の生き物は、家の内臓

――家の中から登場する生き物、結構グロいですよね。デザインのモチーフがあれば教えてください。

まず、壁や床、家具も含めて家全体があの化け物になっていくイメージを設定していました。最初の構想では、壁と隣の部屋の壁の間に潜んでいるような設定でした。でも、家全体を生き物に見立てるなら、壁や床を人間の皮膚に例えると、あの部分は筋肉や内臓といった内部構造に相当するような存在だと思っています。

――なるほど、確かに内臓のような印象がありますね。

そうなんです。表面のツヤ感や、血管が走るようなデザインを意識しました。そのために人体の図鑑を参考にして、人間の内臓の構造や質感をモデルにして描きましたね。

 建設作業員が遭遇した奇妙な植物、そして美咲の部屋から聞こえた異音の正体は? 家族の絆をより深めるはずの新居を舞台に、この不可解な物語はどんな結末を迎えるのだろうか。

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