「許せるわけねえだろ…!」父親との和解を進言する母親も拒否。過去に何があったのか?【漫画家インタビュー】
公開日:2025/7/14

念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
父親を許すように説得する母親。しかし美咲は聞く耳を持たずに感情を爆発させる。呆れた母親は「出ていくなら何か犠牲を払いなさい」と突き放す。自室の戻り、謎の生物の切れ端を鞄につめながら、美咲が思い出していたことは?
両親との関係で描く主人公のキャラクター
――なぜ美咲は親を拒絶している設定なんでしょうか。
僕の中では、家族だからといって必ずしも相性が良いとは限らないという考えがベースにあります。生まれつきの性格や遺伝的な要素などが影響して、どうしても反りが合わず、反発し合ってしまうことがあるんですよね。
――その点を主人公の美咲に反映させていると。
美咲の場合、幼い頃に親から受けたつらい体験を引きずっているため、「ここに自分の居場所はない」という感覚を持っています。といっても、まだ自立して自由になれる状況ではありません。
いつか家を出たいという気持ちを抱えながら、悶々とした日々を送っている。そんなキャラクターとして設定しました。
建設作業員が遭遇した奇妙な植物、そして美咲の部屋から聞こえた異音の正体は? 家族の絆をより深めるはずの新居を舞台に、この不可解な物語はどんな結末を迎えるのだろうか。