謎の生物の切れ端に驚愕する警察官と生物学者。一方、家にいる弟は壁から聞こえる音に近づいて…【漫画家インタビュー】
公開日:2025/7/15

念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
謎の生物の切れ端を目にし、ただ驚くしかない警察。対処できず狼狽していると、ちょうどその場に生物学者が現れる。彼は切れ端を見てそれが探し求めていたものだと気づく。一方、美咲の部屋でゲームをしていた浩介は突然壁が壊れるような音が響いたため、目隠し用のポスターを剥がそうとする。
気になる警察官のキャラクター
――同級生の父親の警察官ですが、どこか思わせぶりな、何か知っているような雰囲気を放っています。キャラクターの裏設定があれば伺いたいのですが。
見た目も怪しいキャラクターですもんね(笑)。ちなみにどんなところでそう思いましたか?
――「…山の近くの…」「分譲地の家…か…」といったセリフがありました。
なるほど、実はそれらのセリフに裏の意味はなくて、その前のシーンで分譲地の家について聞いていたので、運転しながらそれを反芻しただけなんですよね。でも物語全体に、より不穏な雰囲気を加えられたキャラクターになったと思います。
建設作業員が遭遇した奇妙な植物、そして美咲の部屋から聞こえた異音の正体は? 家族の絆をより深めるはずの新居を舞台に、この不可解な物語はどんな結末を迎えるのだろうか。