水道の蛇口からコップの水に入った謎の生物。その水を飲んだ父親の体に異変が…【漫画家インタビュー】
公開日:2025/7/18

念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
姿を変えた謎の生物がコップの水に混入していることに気づかず、それを飲む父親。生物の標本を調べていた生物学者は、肝試しに同行した同級生が語った「家は生き物」「人間は家の内蔵」という発言を思い出す。
一筋縄ではいかない謎の生物の不気味な設定
――生物学者と警察官が言う「あいつ」とは誰なのでしょうか?
小さい頃の、すごく遠い記憶で、たまたまあんまり仲がよくない友達が混ざっていた思い出を反映させたのかなと。ですから「誰がいった」かはそんなに重要にしていない設定です。
――壁の中の生き物が蛇口から出てくる場面は、進化して移動したと考えられるのでしょうか?
そうですね。いろいろな形になる生物なので、壁の中からさらに進んで、水道にも根を張り巡らせたのでしょう。
建設作業員が遭遇した奇妙な植物、そして美咲の部屋から聞こえた異音の正体は? 家族の絆をより深めるはずの新居を舞台に、この不可解な物語はどんな結末を迎えるのだろうか。