「ふざけんなよなぁ」意識の戻らない夫に対してぶつける妻の本音。その時、夫の目が開き…【漫画家インタビュー】
公開日:2025/7/20

念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
意識が戻らない父親に不満をぶちまける母親。しかし、突如目を覚ました彼に襲われてしまう。その頃、美咲とエリは、愛する人に想いを伝えることの大切さを語り合い、美咲は家族で唯一愛する浩介の顔を思い浮かべる。そのとき、生物学者から謎の生物の核心に迫る連絡が……。
化け物よりも恐ろしい人間の怖さ
――お父さんも怖いんですが、お母さんも怖いんですよね。化け物より人間のほうが怖いみたいな、ホラーの定石といえば定石ですが(笑)。
お母さんはお母さんで、お父さんとは別の怖さというか、嫌な感じを持っていますよね。
――お父さんに絡んでいるときのお母さんは通常運転というか、寄生されていないですよね?
はい。無理やりキスされてからですね。ずっと年頃の女の子の視点から見ている話なので、たとえ父親でも、異性として理解できない面が多いと思うんです。お母さんは「男ってそういうもの」「受け入れてあげなよ」みたいな感じで理解を迫ってくるのですが、美咲には全然理解できないので、ずっと怖くて近寄りたくない存在なんだと思うんです。
建設作業員が遭遇した奇妙な植物、そして美咲の部屋から聞こえた異音の正体は? 家族の絆をより深めるはずの新居を舞台に、この不可解な物語はどんな結末を迎えるのだろうか。