「家」が謎の生物となり両親も寄生され人間ではなくなってしまった。そして突きつけられた選択肢【漫画家インタビュー】
公開日:2025/7/22

念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
美咲が「家」に到着すると、両親は穏やかな笑顔で待ち受けていた。彼らは「家」の支配を受けているものの、一部では自我を保っており、美咲に対して、これからについての二択を突きつける。
家族を乗っ取っていく「家」の目的は?
――家が喜んでいるシーンが印象的です。
もう、家中に増殖していますよね。
――吸血鬼とかと同じで、やはり仲間を増やそうとしているのでしょうか。
そういう意図もありますし、別の観点から考えると、この生物も生き物である以上、繁殖の本能があるのかもしれません。自分の複製を次々と作り、増殖を続けることで勢力を拡大しようとしているのだと思います。
建設作業員が遭遇した奇妙な植物、そして美咲の部屋から聞こえた異音の正体は? 家族の絆をより深めるはずの新居を舞台に、この不可解な物語はどんな結末を迎えるのだろうか。