ムリな食事制限や運動は必要なし! 間違った常識とやせない原因をつぶして、リバウンドなしのダイエット法を提案

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公開日:2025/6/14

「モリモリ食べたい!」「運動嫌い」でもなんとかなる 40代からのゼロリバウンド・ダイエット
「モリモリ食べたい!」「運動嫌い」でもなんとかなる 40代からのゼロリバウンド・ダイエット髙木拳斗〈けんとのダイエット講座〉/KADOKAWA

 ダイエットというと、食事を減らしたり、運動したり……特に40代以降は、若い頃のようにダイエットをしてもそれほど効果が出ず「やせにくくなった」とため息をつく人も多いのでは。

「モリモリ食べたい!」「運動嫌い」でもなんとかなる 40代からのゼロリバウンド・ダイエット』(髙木拳斗〈けんとのダイエット講座〉/KADOKAWA)は、そんな「やせにくくなった」という悩みに答えた一冊。著者は臨床栄養医学指導士であり、ダイエット専門トレーナーの髙木拳斗氏。40代女性を含めた2000人以上のダイエット指導をしてきた経験から、まずはよくある間違ったダイエットの常識をズバリと指摘する。

やせるつもりが、逆に太りやすくなっている!?

 例えば、多くの人が思う「糖質制限すればやせる!」という常識も要注意。本来、糖は人間のメインエネルギー。だけど「糖質は太る」というイメージから、ダイエットのためにやみくもに糖質が多い食品を避ける人が多いと指摘する。

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 実は、糖質制限をすると、摂取した糖質を体内で処理する能力が低下していくため、かえって太りやすくなるという落とし穴が! 処理できなかった糖質は脂肪として体にたまり、同じ食事量でもぶよぶよに体型はゆるみがち。体重が減ったとしてもそれは脂肪ではなく筋肉で、食生活を戻せばすぐにリバウンド! 1日1~2食の習慣化、ファスティングの経験なども、れっきとした糖質制限にあたるので注意が必要とも。

 ダイエットの効率を上げるために、「やせにくくなった」と感じている人はまず間違ったダイエットの常識をつぶすこと。やせない原因に納得することこそ、やせる早道ともいえる。

お米でしっかり糖質を摂るほうがやせやすくなる

 では、ダイエットの実践方法は? まずは「正しく糖質を摂ること」が肝心といい、1日3食を基本に、お米を食べることを本書は提唱している。もちろん、食べすぎにならない適量をオリジナルの概算式で出せ、麺類やパンなどお米以外のおすすめの主食もある。

 朝、昼、夜の時系列で紹介された「やせるプログラム」では、お米のご飯がつく「和定食+くだもの」という食事スタイルが基本に。理由は、定食の形なら自然と栄養バランスが整いやすいからだ。おすすめ食材は紹介しても細かい献立にはこだわらず、自分に合わせて概算式で出したカロリーやお米量の範囲内であれば「和定食+くだもの」に近づければOKなので簡単だ。

 厳しいルールよりも、日常での続けやすさが最優先。目標は着実にやせて、二度とリバウンドしないこと。真実を見極める目が大切な時代に合う、きちんと知ってしっかり食べてやせるダイエット本だ。

文=山野さくら

髙木拳斗(けんとのダイエット講座)●臨床栄養医学指導士・トレーナー(JATI-ATI)。北海道札幌市にあるパーソナルジム「スターライトフィットネス」を運営するMigi Agari株式会社代表取締役。オンラインでダイエット指導をする「けんと式ダイエット講座」も運営。2000人以上のパーソナルトレーニング実績と栄養学を活かしたダイエット指導を行っている。太った原因の根本を解決し改善することで痩せるダイエット法なので、リバウンドなくきれいに痩せることができると好評。

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