暴飲暴食の果てに脳卒中の危機…さまざまなダイエットを試してたどり着いた方法は?【漫画家インタビュー】
公開日:2025/6/25

最新の書籍や人気の漫画作品の情報を発信する「ダ・ヴィンチWeb」。今SNSを中心に話題を集めているホットな漫画を、作者へのインタビューを交えて紹介する。
取り上げるのは、自身のダイエット体験を描いた『体重123キロ→82キロまでやせた話』。X(旧Twitter)にて2025年5月に投稿された本作は、1600件近いリポストと2万件を超える「いいね」を獲得し、大きな反響を呼んでいる。
作者・なるあすく(@naruasuku)さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
暴飲暴食の日々を過ごし、気がつけば体重は123kgに。それでも本人はさほど気に留めていなかったが、ある日、救急搬送される事態に――。
脳卒中の危機だったことを知ったなるあすく氏は、ついにダイエットを決意する。
1食置き換え、漢方、酵素……さまざまな方法を試した末にたどり着いたのは、加圧トレーニングのパーソナルジムだった!
誰かの役に立てた——その実感が創作の勇気に!
ーーこの作品を描こうと思ったきっかけや、その理由を教えてください。
今作をご覧いただきありがとうございます。作中にも描かせていただいたのですが、このエッセイを描いた当時、かつての自分と似たような体格や体重の方が、その影響で病気を患い、亡くなってしまうという話をよく耳にするようになったことがきっかけでした。
実はその中には、私の兄も含まれており、太りすぎることで身体に大きな負担がかかることを、自分の実体験を通して伝えられたらと考えました。
ーーこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントを教えてください。
自己流のダイエットと、プロ(トレーナーさん)から教わったダイエットでは、結果に雲泥の差があったという点でしょうか。浅はかな知識のまま自己流を貫いても、良い結果にはつながらないことを、自分自身が痛感しました。
ーー特に気に入っているシーンやセリフを教えてください。
ジムのトレーナーさんの「痩せるペースが早すぎます」「一気に痩せると皮、伸びちゃいますよ」というセリフです。早く痩せればいいとばかり思っていたので、当時はとても驚きました。ただ、それにも改善方法があると知ったときは安心しました。
もうひとつ、ジムに置いてあるサプリに関して「大体のサプリは効きません」と言われたことも印象的でした。正直すぎて、つい笑ってしまいました(笑)。
ーー描くことで気づいたことや、当時の自分を振り返って思うことはありますか?
ジムに通っていた期間はそれほど長くなかったのですが、それでも良い結果が出せたこと、そしてダイエットに関する知識が得られたことがとても嬉しかったです。
もともとダイエットや食事に対して怠惰だった自分を見直すには、やはり一歩踏み出す必要がありました。その一歩を当時踏み出せたのは、本当によかったと改めて実感しました。
ーー読者からの反響の中で、特に心に残っているコメントや、うれしかったメッセージはありますか?
「わかる」「この情報は正しい」といった共感のコメントを多くいただけたことが、とても嬉しかったです。
さらに、「このエッセイを見て痩せようと思いました!」「同じやり方で痩せました!」という声も寄せられ、実際にダイエットを決意されたり、同じような成果を出された方がいることに感動し、「描いて良かった」と心から思いました。
ーー実際の生活はどのように変わったのでしょうか?
エッセイでも描いていますが、やはり「カロリー」の意識が最も効果的でした。
世の中にはさまざまなダイエット情報があふれており、私自身もかなり振り回された経験がありますが、結局のところカロリーが一番正直に結果として現れるということを実感しました。
ーーダイエット体験を描くことで、創作への向き合い方に変化はありましたか?
自分の実体験を漫画にすることで、誰かの役に立つことがあるという実感が得られ、それがとても大きな勇気になりました。
ーー本作の次に、描いてみたい「ご自身の実体験」があれば教えてください。
実は『20年くらい歯医者さんに行ってなかった時の話』というのも描いてまして……。
時間の都合上、すぐには取りかかれませんが、いつかこちらも詳しくエッセイとして描きたいと思っています。
ーー今後の創作活動における展望や目標を教えてください。
現在は、悪魔と人間がお付き合いする『あくまさんと付き合ってみた。』や、『暗森さんの日常』『不破さんと地味野くん』といった日常系やラブコメ作品を連載中です。今後もたくさん楽しんでいただけたら嬉しいです。
また、今年からは自分の漫画だけを読めるアカウント(https://x.com/naruasukumanga)も立ち上げており、毎日更新しています。よかったらフォローして楽しんでいただけると嬉しいです。
ーー最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも私の作品を楽しみにしてくださっている皆さま、本当にありがとうございます。
最近は育児や、癌の治療中の父のこともあり、漫画の更新が思うように進まないことも多くあります。そんな中でも、状況を理解したうえで、あたたかく力強い応援を送ってくださる読者の皆さまに、いつも本当に心から励まされています。
これからも少しずつではありますが、楽しい作品をお届けしていければと思っていますので今後とも何卒よろしくお願いいたします。
また、こちらのインタビューも拙い回答だったかと思いますが、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。