知らない大人が話しかけてきたらどうする…? 子どもの無知を利用した犯罪に対し、親と子へ警鐘を鳴らすエピソード【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/28

 イラストレーターや漫画家として活躍するしばたまさん。『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた体験談をもとにした漫画で、「感動した!」「怖すぎる……」「スカッとする」と多くの読者の心をつかんでいる。数あるエピソードの中から特に反響の大きかったお話を、その体験談を選んだ理由や初読の感想、漫画の執筆過程で意識した点などを、しばたまさんにお聞きした。

 お聞きしたのは、投稿者が小学生の頃に経験した、子どもには判断が難しい“知らない大人”との接し方にまつわる体験談。

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 犬好きな投稿者の女性が小学生低学年だったとき、賃貸で犬が飼えなかったため、犬好きな友だちと一緒に犬を散歩させている人に話しかけて犬を触らせてもらっていた。そんなある日、自転車に乗った見知らぬ男性が話しかけてくる。

“いい大人”と“ダメな大人”の線引きとは? 子どもを狙う恐ろしい手口を知ってほしい

――この体験談を選んだ決め手を教えてください。

子どもを狙うゾッと体験談は本当に後を絶たないので、定期的に注意喚起できればという思いで、いろんな手口の犯罪を漫画にしています。

――子どもが知らない人に話しかけられて怖い思いをした体験談ですが、読者の方々からの反響はいかがでしたか?

「子どもはなぜ怒られているのかがわからないことがあるから、最初から怒るのはやめています」「引っ越せてよかった」「体験者さんのお母さんの対応は間違っていなかった」など、さまざまな感想をいただきました!

――この体験談を漫画として描いてみて、どのようなことを感じましたか。

大人にとっては当たり前のことでも子どもにはわからないので、定期的に、何かを尋ねてくる知らない大人は無視するように教えたり、子どもが危険な目に遭ったときでもすぐに叱るのではなく、冷静に諭したりするのが大事なのかなと思います。

――この作品を通じて、読者の方々に改めて伝えたいことはありますか。

ただ優しく諭すだけでは心に残りにくいかもしれないので、知らない人に連れて行かれたらどんな目に遭うかということも、しっかり伝えられるといいのかなと思っています。

しばたま
デザイナー&イラストレーター。大人気アイスのパッケージデザインなどを手がける。Instagramでフォロワーさんから体験談を募集し「ゾッとした話」「ほっこりした話」などのマンガを描き、話題に。著書は『1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話』『身の毛がよだつゾッとした話』。

Instagram:@shibatamaa
X:@shibatamaaaa

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