不倫は大罪。改心しても許されない!? マザコン不倫夫に「今さらいい人ぶっても」「許さない」の声が続出【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/2

「エリート夫」と「無職夫」。正反対の夫を持つ妻たちに巻き起こる騒動とは!? SNSで話題沸騰のファミリーサスペンス『どちらかの家庭が崩壊する漫画』(横山了一/KADOKAWA)。娘のリエが生まれ、幸せ絶頂なはずの薬師寺家の妻ユイ。ところが、善意を押し付ける義母、マザコン夫シュウの不倫など、穏やかではない出来事が次々と降りかかり、我慢を強いられ…。そんなとき、助っ人として現れたのが毒山(ぶすやま)夫妻だった。コワモテのゴン&ヤンキー口調のマリンの協力を得て、ユイは不倫夫、そして非常識な義母を成敗できるのか? さまざまな家庭トラブルに共感しつつ、毒山家による堂々たる格闘とギャグで読後はスカッとした気分に! “モヤモヤ”と“スリル”が止まらない本作への想いを著者の横山了一さんに聞いた。

――主人公のユイは夫のシュウに頼んで義母の訪問を減らしてもらい、一旦は穏やかな日常に。ところが今度は、義母との同居の話や、シュウの浮気疑惑が浮上。ユイが家出を決意したのはその後でした。

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横山了一さん(以下、横山):シュウの浮気はその時点では未遂で、ユイが出ていった後に浮気相手からつけ込まれてしまう。本当に不倫をしたかったわけではないので、完全なダメ夫ではないのかもしれません。ただ、読者からの風当たりは相当強かったです。

――終盤で「もう二度と間違うわけにはいかない」と男気を見せたときは、ちょっと許してもいいかなと思ったんですが…。

横山:僕も許してもいいかなと思いながら描いてましたけど、読者の中には許さない勢もいっぱいいましたね。終盤は罪滅ぼしのためにかなり頑張るので応援してくれる人も増えたんですけど、「不倫している時点で絶対に許せない」という女性からの意見が一定数ありました。うちの妻も「今さらそんなこと言っても許さへんで」と言っていましたので、そういう意見もあるよなと思いました。

――不倫やモラハラ夫を描いた漫画は、お金や社会的地位を奪うような展開もありますが、この漫画はパワーやケンカで真正面から追い詰めていくので、気分が落ちこまず、読後にスカッとするのが魅力です。

横山:どうしてもヤンキー漫画のノリに近くなりますね(笑)。シュウとゴンのケンカシーンも本当はもっと長く描きたかったんですけど、そうすると違う漫画になっちゃうんで。シュウは相当叩かれていたので、ゴンにぶん殴られてスカッとしてくれた読者もいたかなと思います。

取材・文=吉田あき

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