不仲や不倫が“家庭崩壊”の引き金に。「相手を尊重する」結婚生活で手に入れたものは?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/5

「エリート夫」と「無職夫」。正反対の夫を持つ妻たちに巻き起こる騒動とは!? SNSで話題沸騰のファミリーサスペンス『どちらかの家庭が崩壊する漫画』(横山了一/KADOKAWA)。娘のリエが生まれ、幸せ絶頂なはずの薬師寺家の妻ユイ。ところが、善意を押し付ける義母、マザコン夫シュウの不倫など、穏やかではない出来事が次々と降りかかり、我慢を強いられ…。そんなとき、助っ人として現れたのが毒山(ぶすやま)夫妻だった。コワモテのゴン&ヤンキー口調のマリンの協力を得て、ユイは不倫夫、そして非常識な義母を成敗できるのか? さまざまな家庭トラブルに共感しつつ、毒山家による堂々たる格闘とギャグで読後はスカッとした気分に! “モヤモヤ”と“スリル”が止まらない本作への想いを著者の横山了一さんに聞いた。

――この漫画で、チャレンジになったことや発見したことはありましたか?

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横山了一さん(以下、横山):家庭不和の話をあまり描いたことがなかったので、自分としては新鮮でしたし、いろんな挑戦ができたかなと思います。

――今興味を持っている漫画のジャンルやネタは?

横山:ヤングマガジン時代の読者は9割が男性でしたけど、ネットで子育てエッセイを描くようになってからは7割が女性。これからも主婦層の方が読んでくれる漫画を続けようと思っていますし、その一方でまったく新しい漫画を描きたい気持ちもあります。同じ漫画ばかりだとちょっと退屈なので。

――子育てエッセイでは穏やかな家庭の様子が描かれていますね。『どちらかの家庭が崩壊する漫画』のような家庭崩壊を避けるには、どうしたらいいと思いますか?

横山:うちもずっと共働きで大変でしたけど、ありがたいことに、家庭はずっと平和なんです。子どもが小さい頃、妻の仕事が忙しくて、割とヒマだった僕が子どもを連れ出していたので、それが役に立ったんじゃないかと。相手への敬意や思いやりがないと態度に出てしまうし、不満が積み重なっていくので、お互いに相手を尊重することが大事なのだと思います。

取材・文=吉田あき

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