実はドロドロな世界だった!? 美容クリニック10年以上勤務の経験者が語る赤裸々な裏側【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/7

 とある美容クリニックで10年以上勤務し、自身も整形手術を受けた経験があるパチ美さん。その経験をもとに原案を手がけた『女の人生に整形って必要ですか?〜美容整形の裏側がカオスだった話〜』(パチ美:原案、金子べら:漫画/新潮社)の1巻が、2025年8月7日に発売! ひょんなことから看護助手として美容クリニックで働くことになった主人公を通じて、個性的なドクターやスタッフ、患者たちが引き起こす事件をポップなテイストで描いた話題作だ。美容整形が限られた一部の人が行うものから、身近なものへ。そんな過渡期に美容クリニックで働いてきたパチ美さんに、働いてきたからこそわかる美容クリニックの裏側を聞いた。

※書籍出版当時の個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。専門情報や個々人の体質・体調に合わせた改善策は、各医療機関等にご確認ください。

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――『女の人生に整形って必要ですか?~美容整形の裏側がカオスだった話~』の原案を担当することになったきっかけを教えてください。

パチ美さん(以下パチ美):私自身もそうだったのですが、美容クリニックって世間一般では華やかな印象で、美容整形自体も魔法みたいなイメージを持たれがちだと思うんです。でも実際に働いてみたらそのイメージががらっと変わって。いい意味でも悪い意味でも非日常的でドロドロしているなと思ったんです。そういったおもしろさや実際の雰囲気を知ってほしいなと思って、ブログで美容整形についての漫画を発表していたりしました。そんな時に編集さんから声をかけてもらって。

編集:そうなんです。美容整形をテーマにした漫画を作ってみたいと思っていた時にパチ美さんの作品に出会いました。シリアス過ぎたり、整形の是非を問うたりするような漫画にはしたくないと思っていたので、パチ美さんのバランス感覚がすごく素敵だなと感じました。

――セミフィクションということで事実の部分もあればそうでない部分もあると思うのですが、ご自身の体験のほかに取材などもされたのでしょうか?

パチ美:私自身も自分が働いていたクリニック以外のところに取材に行きましたし、漫画を担当してくださっている金子べらさんも取材に行っていただいたそうで。漫画では背景として描かれている患者さんの様子など、細かい部分も事実に基づいて描かれていると、ネームや漫画を読んで感じたくらい、リアリティのある内容になっていると思います。

取材・文=原智香

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