ちょっとした空き時間ですぐオペ!? 美容クリニックスタッフの整形事情【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/9

 とある美容クリニックで10年以上勤務し、自身も整形手術を受けた経験があるパチ美さん。その経験をもとに原案を手がけた『女の人生に整形って必要ですか?〜美容整形の裏側がカオスだった話〜』(パチ美:原案、金子べら:漫画/新潮社)の1巻が、2025年8月7日に発売! ひょんなことから看護助手として美容クリニックで働くことになった主人公を通じて、個性的なドクターやスタッフ、患者たちが引き起こす事件をポップなテイストで描いた話題作だ。美容整形が限られた一部の人が行うものから、身近なものへ。そんな過渡期に美容クリニックで働いてきたパチ美さんに、働いてきたからこそわかる美容クリニックの裏側を聞いた。

※書籍出版当時の個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。専門情報や個々人の体質・体調に合わせた改善策は、各医療機関等にご確認ください。

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――作中で実際に美容整形をされて、ダウンタイム(施術後の腫れなどの症状が落ち着き、普段の生活に戻れるまでの期間)中でも出勤されているスタッフの方がいるとありました。これは美容クリニックでは珍しいことではないのでしょうか?

パチ美さん(以下パチ美):そうですね。私が働いていたところではスタッフは男女問わず100%なにかしらは整形手術をしていました。しっかり患者様としてクリニックに来る方もいれば、ちょっと空いている時間にオペを受けたり注射をしたりして、術後の固定をしたまま仕事に戻る方もいて。そういう風景が日常でしたね。

――ご自身も整形手術を経験されているとのことですが、働き始めてからは手術がしやすくなりましたか?

パチ美:オペはしやすくなりましたが、私の場合は逆にヒアルロン酸注射とかはすごく怖くなりましたね。

――それはなぜでしょうか? オペよりも注射のほうが手軽なイメージがあったのですが……。

パチ美:ヒアルロン酸は、まれにですがアナフィラキシーショックとかアレルギー反応が出ることがあるんです。出ると重症化するケースもあります。もちろん稀ではあるんですが、一度なってしまうとかなり大変ですし、10年以上間働いてきたのもあって、そういうケースも見てきたので。「自分はちょっと怖くてできないな」と思うようになりました。

取材・文=原智香

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