美容整形が身近なものに? 10年の間で男性の受診者も普通に【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/12

 とある美容クリニックで10年以上勤務し、自身も整形手術を受けた経験があるパチ美さん。その経験をもとに原案を手がけた『女の人生に整形って必要ですか?〜美容整形の裏側がカオスだった話〜』(パチ美:原案、金子べら:漫画/新潮社)の1巻が、2025年8月7日に発売! ひょんなことから看護助手として美容クリニックで働くことになった主人公を通じて、個性的なドクターやスタッフ、患者たちが引き起こす事件をポップなテイストで描いた話題作だ。美容整形が限られた一部の人が行うものから、身近なものへ。そんな過渡期に美容クリニックで働いてきたパチ美さんに、働いてきたからこそわかる美容クリニックの裏側を聞いた。

※書籍出版当時の個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。専門情報や個々人の体質・体調に合わせた改善策は、各医療機関等にご確認ください。

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――美容整形の需要はこの10年くらいでかなり増えたのではないかと感じるのですが、働かれている中で「患者が増えている」と実感する場面はありましたか?

パチ美さん(以下パチ美):とてもありましたね。私は2010年代の前半から10年以上間美容クリニックで働いていたのですが、その間はまさに変革期だったなと思います。働き始めた頃は美へのこだわりが強い一部の方が来院されている印象でしたが、辞める直前は本当にごく一般的な美意識の方がいらっしゃる印象を受けました。美容クリニックではない、ほかの病院と同じように、いろいろな方がいらっしゃっていましたね。

――どのような内容で相談に来る方が多いのでしょうか?

パチ美:一番多いのはボトックスとかヒアルロン酸などの比較的手軽な注射ですね。私の体感では3分の1くらいが注射をご希望の方でした。オペですと一番多いのは二重などの目の手術。こちらが半分くらいで、あとはリフトアップ、糸リフトなどのいわゆるアンチエイジングと言われる分野が多いですね。

――男女比もこの10年くらいで変化がありましたか?

パチ美:すごく変わりましたね。私が働き始めた頃は8:2くらいで女性の方が圧倒的に多かったのですが、今はもう6:4、半々くらいと思う時もあります。男性で多く施術されるのは目鼻ですね。男性は団子鼻だったり鷲鼻だったりすることを気にされる方が女性より多いので、鼻を小さくするオペをする方が多いです。

取材・文=原智香

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