「綾〇レイになれますか?」整形希望者のなりたい顔、意外なものは?【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/14

 とある美容クリニックで10年以上勤務し、自身も整形手術を受けた経験があるパチ美さん。その経験をもとに原案を手がけた『女の人生に整形って必要ですか?〜美容整形の裏側がカオスだった話〜』(パチ美:原案、金子べら:漫画/新潮社)の1巻が、2025年8月7日に発売! ひょんなことから看護助手として美容クリニックで働くことになった主人公を通じて、個性的なドクターやスタッフ、患者たちが引き起こす事件をポップなテイストで描いた話題作だ。美容整形が限られた一部の人が行うものから、身近なものへ。そんな過渡期に美容クリニックで働いてきたパチ美さんに、働いてきたからこそわかる美容クリニックの裏側を聞いた。

※書籍出版当時の個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。専門情報や個々人の体質・体調に合わせた改善策は、各医療機関等にご確認ください。

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――第1話の最後にはアニメのキャラクターの顔になれますか?と相談に来る患者さんが描かれます。

パチ美さん(以下パチ美):具体的になりたい顔をイメージして来られる方は結構いらっしゃいます。タレントや俳優などの芸能人の名前を挙げられる方が多いですが、アニメのキャラクターを挙げられる方もそこまで珍しくない印象でした。具体的になりたい顔がある方のほうがカウンセリングも非常にしやすいです。

――なるほど。美容院とかでも「なれるわけない」と思われるのではないかと思って、具体例を挙げるのが恥ずかしい気持ちになってしまうのですが、具体性があったほうがカウンセリングする側としては助かるんですね。なりたい顔として挙げられる中で意外なものはありましたか?

パチ美:ご自身の若い頃の写真を持ってくる方が少なからずいらっしゃったことですね。歳を取って二重の幅が狭くなってきた、シワが増えてどこから手をつけていいかわからない、という感じで。働く前はなんとなく「美容整形は自分ではない誰かになりたいからするもの」という印象があったので珍しいなと感じました。

取材・文=原智香

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