キャバクラに営業をかけにいく院長!? キャラの濃い美容クリニックのドクターたち【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/8/15

 とある美容クリニックで10年以上勤務し、自身も整形手術を受けた経験があるパチ美さん。その経験をもとに原案を手がけた『女の人生に整形って必要ですか?〜美容整形の裏側がカオスだった話〜』(パチ美:原案、金子べら:漫画/新潮社)の1巻が、2025年8月7日に発売! ひょんなことから看護助手として美容クリニックで働くことになった主人公を通じて、個性的なドクターやスタッフ、患者たちが引き起こす事件をポップなテイストで描いた話題作だ。美容整形が限られた一部の人が行うものから、身近なものへ。そんな過渡期に美容クリニックで働いてきたパチ美さんに、働いてきたからこそわかる美容クリニックの裏側を聞いた。

※書籍出版当時の個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。専門情報や個々人の体質・体調に合わせた改善策は、各医療機関等にご確認ください。

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――本作に出てくる院長はキャラが濃くておもしろいですね。キャバクラなどの“夜のお店”に院長が営業をかけにいくというエピソードがありましたが、これは実話ですか?

パチ美さん(以下パチ美):そうですね。院長は、昔は毎月高級ホテルでスタッフ全員を呼んでパーティーしていたくらい派手好きというか、“パリピ”な方なんです(笑)。夜のお店に営業をかけにいっていたのも実話です。加えて、今回漫画を担当してくださった金子べら先生が歌舞伎町にある美容クリニックに取材に行ってくれたのですが、そこでもそういう話は聞けたとのことでした。夜のお店に営業をかけにいくというのは美容クリニックではあるあるなのかもしれません。

――院長に言われた通りに整形をしたらナンバー入りしたというキャバクラ嬢のエピソードがおもしろかったです。

パチ美:これもこの通りそのままではないですが、似たような展開の患者さんはいらっしゃいましたね。これは院長に限らず、どのドクターもおそらく人の顔を見たら「こうしたらいい」というのがすぐにわかるんです。スタッフにも、こちらから相談したわけではないのに「ここをこうしたらいいよ」とか突然言ってくるドクターがよくいました(笑)。

――確かに2話の冒頭で、アニメキャラクターの顔になりたいという患者さんに対して、ドクターがカウンタープランを提案するシーンも見事だなぁと思いました。

パチ美:そうなんです。あのシーンは私が細かく指定したわけではなく、金子先生が描いてくれたものですが、すごくリアルで素晴らしいなと感動しました。

取材・文=原智香

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