「初心に戻りたい」とSNSで描き始めた漫画が思わぬ反響…!“ネコ圧”たっぷりの癒しストーリーが大人気に【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/10/10

気分が乗った時だけ気ままに甘え、通常モードでは自分の意志を貫き通すのが猫。一緒に暮らしていると、無言の「ネコ圧」に完敗してしまうことも多々ある。

今日もネコ様の圧が強い』(うぐいす歌子/KADOKAWA)は、そうした飼い主の日常や自分ファーストな猫の心理をユーモラスに描いた猫漫画だ。

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言葉を発さず、目力や態度で飼い主を翻弄する「ネコ圧」。本作で作者は、その迫力や魅力をどう描き切ったのだろうか。漫画では知れない秘蔵エピソードと共に、本作に込めた想いをうかがった。

――本作はXに投稿されていた猫漫画が話題となり、書籍化された作品ですが、もともと、どのような経緯から「ネコ圧」をテーマにした猫漫画を描こうと思われたのでしょうか。

うぐいす歌子さん(以下、うぐいす歌子):私はもともと、絵画方面の人間なのですが、デフォルメの利いた漫画を描くことに疲れた時期があって…。「初心に戻って、絵画で勉強したリアル寄りのデッサンやスケッチを描きたいなあ」と思って、Xでネコを描く練習を始めたんです。

 そこにセリフをつけたら、なぜか人気になってしまって…! 予想外の展開すぎて、自分自身が一番驚いています(笑)。

――作中にはキジネコ様とクロネコ様という2匹の猫様が登場しますが、モデルになったネコ様はいるのでしょうか。

うぐいす歌子:キジネコ様のモデルは私のおうちの子ではなく、他に飼い主さんがいらっしゃる子です。クロネコ様は、私のおうちの子をモデルにしました。

――クロネコ様はお迎え後、どれくらい経った頃から「ネコ圧」をかけてくれるようになりましたか。

うぐいす歌子:クロネコ様は警戒心が強くてなかなか慣れてくれず、「本当に仲良くなれるのだろうか…」と、とても心配しました。でも、1ヶ月半くらい経った頃に台風が来て、部屋がすごく揺れて…。

 それが怖かったのか、人間にベッタリな子になりました。今では少々、分離不安(※飼い主と離れることに極度の不安を感じること)なのでは…? と思うほど、ストーカーされています。

文・取材=古川諭香

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